さて今回は『コーダ~あいのうた~』の記事第2弾。
「幸せのかたち」と題し、ルビーとマイルズが感じる幸せについて見ていこうと思う。
前回の記事がまだだという方は下記からどうぞ。
あらすじ
高校生のルビーは両親と兄の4人暮らし。その中で唯一耳が聞こえる彼女は、生まれてからずっと家族の「通訳」であり、漁業を営む家族の生活を手助けをしていた。
新学期が始まり、歌が好きなルビーは気になる男子も選んだこともあり、選択科目で合唱クラブに入る。
そこで先生に評価されたルビーは名門の音楽大学への入学を勧められる。
音楽についてなかなか理解ができない家族と、家計を支えるために「通訳」であることを求められるルビー。
その狭間でそれぞれがとった選択とは……。
感想・レビュー
幸せのカタチ
幸せとは何か、という問いに回答するのはいささか難易度が高い。
ただ私は世の中には”絶対評価の幸せ”と“相対評価の幸せ”が存在すると考える。
特にSNSが発達している昨今、より重要なのは“絶対的な幸せ”であると思う。
現在SNSには幸せで溢れてる。パートナーとの幸せな日常、高価なブランドや嗜好品の買った報告、高級ホテルや海外旅行の写真などなど数えきれないほど溢れている。
それは全世界に向けたものもあるし、自分の友人や知り合いが載せているものも当然ある。
そうした”相対的な幸せ“だけみてしまうと、自分自身が嫉妬と羨望で苦しい思いをする。
それはたいていの場合、投稿者にとっても特別な一時であるし苦しいことも多いはずだ。
ただどうしても自分より幸せそうに見えてしまう、というのがSNSの怖いところである。
だからこそ自分がどうしたら幸せなのかという自分自身の軸を持つことが大切であろう。
今作はその”絶対評価の幸せ”と”相対評価の幸せ”についても描かれた。
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