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【感想・書評】『秒速5センチメートル』著:新海誠

『秒速5センチメートル』は3部に分けられる作品である。今回はそのうちの第1部、「桜花抄」では主人公・貴樹と明里の小学校~中学校、そして貴樹が九州へ転校する直前の別れが描かれている。本記事では「桜花抄」前半部分に着目していこうと思う。
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『まち』「前作『ひと』との比較」【書評・感想】著者:小野寺史宜

【あらすじ】群馬の小さな村・尾瀬で生まれた瞬一は小さいころに火事で両親を亡くし、祖父に育てられていた。しかし、「東京に出ろ」という言葉を賭けられた高校を卒業するタイミングで上京する。荒川沿いのアパートでアルバイトをしながら暮らし、助け合いながら生活する。東京に住む若者の日常を切り取った一作。
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【書評・感想】『お探し物は図書館まで』「小町さんと付録」作:青山美智子【2022年本屋大賞】

『お探し物は図書館まで』 あらすじ 生きていくうえで仕事は切っても切り離すことができない関係にある。 「生きる」と「仕事...
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【2020年本屋大賞】『そしてバトンは渡された』「優子と親子について」【書評・感想】著者:瀬尾まいこ

【あらすじ】優子がまだ幼い時、母親は死別してしまった。父親は再婚するものの海外赴任が宣告される。優子は日本に残り。父親の再婚相手と暮らす。優子を繋ぐバトンは引き継がれていき、2人の母親と3人の父親を持つこととなる。苦労にまみれながらも、それぞれの”愛”を受け育った優子の半生を描いた物語。
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【2020年本屋大賞】『ライオンのおやつ』作:小川糸【書評・感想】

【あらすじ】33歳にして余命を宣告されてしまった海野雫は、とある島のホスピス「ライオンの家」で余生を過ごす。毎週日曜日に思い出のおやつを食べる「おやつの時間」が設けられているが何を食べるか決めきれず、時間だけが過ぎ去っていく。「死」と向き合い、生きることを考える。儚くも強くあろうとする最後の時間を描いた一作。
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【あらすじ・見どころ】『ある男』作:平野啓一郎

【あらすじ】常連客となった「谷口大祐」と結婚することとなる里枝。「谷口大祐」は事故で亡くなってしまうが"亡くなっても家族に知らせないで欲しい"と生前から話していた。里枝一家は"家族には知らせるべき"という結論に至り、家族を招く。"どなたですか?"「谷口大祐」は「谷口大祐」ではなかったのだ。
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【感想・レビュー】『万引き家族』【ネタバレあり】

今日の書評は是枝裕和さんの「万引き家族」。 是枝さんは有名なのは映画監督のほうであろう。代表作としては「そして父になる」...
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【あらすじ・見どころ】『盤上の向日葵』作:柚月裕子

この作品について 2018年本屋大賞で第2位に輝いた作品。 作者の柚月裕子の他作品は「このミステリーがすごい!」で大賞受...
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【本屋大賞】『ひと』 著:小野寺史宜【感想・レビュー】

今回は小野寺史宜の著書『ひと』の感想・レビューについてまとめていこうと思う。あらすじ 高校生の時に父を亡くし、母と二人で...
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【あらすじ・見どころ】『ハケンアニメ!』辻村深月/マガジンハウス【映画化・本屋大賞第3位】

現代日本はアニメ戦国時代。 関係者は各クールで一番のアニメ・「ハケンアニメ」を目指して日々の仕事を懸命にこなしている。  アニメ会社に勤務するプロデューサー・有科香屋子は、とある人物に憧れを抱いていた。 それは日本の地上波アニメの歴史を10年進めた、と呼ばれた大ヒット作『光のヨスガ』を制作した監督・王子千晴だった。