今回取り上げる題材は禪院真衣が真希に遺した「釈魂刀」という呪具について考えてみようと思う。
釈魂刀のレプリカ
死滅回游が始まり、荒れに荒れた呪術界。
五条悟が封印されたことにより、禪院家当主に選出される。
伏黒が当主に選出されたことで、高専陣は呪具が多く眠る禪院家の忌庫を利用できるようになる。
真希が禪院家の呪具を回収に訪れると、父親である扇が居座っていた。
どこからともなく湧いて出た伏黒恵が当主になり、禪院家が抱える全財産を譲ることが許せない禪院家上層部は恵・真希・真衣を誅殺しようとしていたのである。
真希のことを見越していた真依は同じく忌庫目当てで訪れるものの、実の父である扇によって瀕死状態まで追い込まれていた。
真希も扇と戦うこととなるが奇しくも敗北してしまう。
自分の死を悟った真依は真希に呪術界で生き延びてほしいがため、吉兆とされる双子であることを捨て、最後に真希に遺産を残して死を迎える。
そこで真依が真希に残した呪具が釈魂刀であった。
釈魂刀と魂
真衣が遺した釈魂刀はあくまでもレプリカである。
あくまで複製品という意味合いであるが、オリジナルと思われるものは禪院甚爾が過去に使用していた。
この釈魂刀には”あらゆるモノの硬度を無視し魂を切り裂く”という術式効果が付与されている。
この術式効果が宿儺戦にて大きな役割を果たすのではないかと考える。
まずは私の記事では多く取り上げてきているが”魂”と”肉体”の関係性である。
『伏黒恵、器としての強度不足説』では『呪術廻戦』における重要要素である”魂”と”肉体”について掘り下げた。
宿儺の器である虎杖悠仁には、羂索によって特別な”肉体”が準備されていた。
しかし、新しい器として見繕った伏黒恵はこうした特別な”肉体”を持ち合わせていない。
宿儺という強大な魂に、伏黒恵という器が耐えきれず瓦解する可能性が高いといえる。
前回の記事では虎杖・伏黒という観点から論じていたが、↑の記事では『肉体と魂の関係性』というテーマをより深堀りする。
そして↓の記事では、さらに発展させて”魂”という部分に着目して考察を進めている。
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