本記事では妖刀「刳雲」についての解説をおこなっていく。
妖刀について
まずもって妖刀についてであるが現時点での作中の時間軸で18年前に起こった斉廷戦争を止めるため、主人公・千鉱の父である六平国重が作り出した刀である。
妖刀の材料である「雫天石」を刀に加工するのは至難の業であり、唯一の刀匠が六平国重である。
そんな六平国重も、3年前に毘灼に襲われたためこれ以上妖刀は製作できないものと思われる。
斉廷戦争時点で6本、千鉱のために残した「淵天」の計7本が確認されている。
「刳雲」の能力について
今まで観測された中では、妖刀については玄力を込めることで3つの能力を発揮することができる。
「刳雲」については”結“”降””鳴”という雲・天候に関与する3つの能力が備わっている。
順番にみていこう。
はじめに”結”であるがこちらは氷を生成することができる能力だ。
攻めの手として巨大な氷塊をつくれるほか周囲を氷で囲うという防御の面があり、千鉱が話すように攻守に優れた能力である。
また”鳴”よりインターバルを要しないため、使い勝手がよく戦いの起点としやすい技だ。
地形を変えるという強みもあり相手の攻撃を妨害しやすく、事前に発生を検知しにくいため物理技を防ぐには適している。
”降”は水を発生させる補助的な能力である。
双城が街中で暴れた際、神無備が現れると”降”を使用することで身をくらませることに成功した。
また溜めを必要とする”鳴”による雷の攻撃を、水を用いた”降”によって補うことも可能であり、千鉱が知っているほどには基本戦術とされている。
”結””鳴”が強力な分、本編では”降”が目立つ活躍がなかったのが残念。
そして最後に”鳴”であるが、周囲に雷を発生させるという「刳雲」のメインウェポンである。
”鳴”については第8話「円法炸~俺は変わるんだ~」でヒナオの店を双城が襲撃した際にみせるが、簡単に壁をぶちぬいていることからも相当な破壊力を持っている。
さらには続く第9話「淵天vs刳雲」では一般市民を巻き込んでの放電を試みていたが、千鉱が真っ先に避雷針となっていたことを鑑みるとあたり一帯を吹き飛ばすだけの威力はあると推察される。
そうでなくともコンクリートの地面がえぐられており、攻撃面はかなり高いことがわかる。
さらにはシャル奪還後の千鉱vs双城戦では、雷を体に纏うことで高速移動を実現しており、汎用性の高さもある。
攻めの一手としての”鳴”はかなり強力であり、千鉱自身も”鳴”直撃で重症となったり、”鳴”の高速移動にはかなり苦戦することとなった。
双城が「刳雲」と実践を積んでいたら、「淵天」の能力がわかっていたのであれば、あるいは万全なコンディションで戦えていたのであれば結末は違っていた可能性が非常に高いと考える。
序盤での退場となってしまったものの、妖刀だけあって「刳雲」のポテンシャル自体はかなり高いものであるといえるだろう。
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