【チェンソーマン考察】デンジにとってレゼはどんな存在だったのか?【最新話ネタバレあり】

チェンソーマン

レゼとの出会い

 そんな中でデンジはレゼと出会うである。

 雨の中、電話ボックスのなかというドラマチックな展開で出会ったレゼは、真っすぐデンジを直視する。

 そこからカフェ・二道に通うようになったデンジ。

 細かいシーンは省かれているものの16歳であることや学校にいっていないこと、デビルハンターになったことなど話していることから身の上話など雑談を続けてきたようにみられる

 それまでにもマキマに本音を話していたことはあったが、欲望を吐露していたにすぎない。

 しかし日常という面で、デンジが心から自分をさらけ出すことができた相手はレゼが初めてだったのである。

 日常という安息をあたえてくれたという意味ではレゼの存在が非常に大きいのだ。


 恋愛に近しい部分で考えると姫野先輩という存在がいた。

 永遠の悪魔との戦闘を終え、飲み会後に姫野先輩と性行為の一歩手前まで進展したことはある。

 しかしながら、ワンナイトは16歳のデンジにとっては大人な関係性であり、刺激的で強烈すぎる。

 一方でレゼとの関係はいわゆる健全な恋愛模様といえる。

 カフェで勉強し、深夜とはいえ学生生活を模倣し、花火大会に行く。

 青春を体現した、といわずしてなんと表現するべきか。

 「都会のネズミ」議論に関しても同じで、2元論で物事をとらえその是非を問うやりかたは同じ目線で考えたからこそできたものだ。

 マキマも「都会のネズミ」議論に対して意見を発してはいたものの、彼女の視点はどうもデンジ・レゼとは異なる。

 ネズミを自分に置き換えたものではなく自分の生活にとってのネズミであり、デンジとは視点も立場も違うことが強調されている。

 つまりデンジにとっては初めてできた社会性をもった対等な存在であり、彼の脳裏に深く焼き付くこととなった。

 第2部・老いの悪魔が登場した際、デンジはマキマでも姫野先輩でもなくレゼを思い出しており、初恋の人として明確に刻まれていた


 デンジと早川家の面々は家族と考えると、レゼは偽りだとしても家族外で初めて対等な関係が築けた人物である

 デンジがマキマのことを好きであったことは間違いないだろう。しかしそれは初めて女性に優しくされ、デンジの居場所をつくってくれたという意味での愛情によるものだ。

 愛情では愛情でも、マキマとレゼに抱いた感情は似て非なるものであると考えられる。

 つまりデンジにとって実質的な初恋の相手はレゼであったといえるのではないだろうか。

 結果として戦うになってしまったデンジとレゼであったが、環境さえ違えば2人が結ばれた世界というのものありえたのではないかと思うし、それほどにデンジの心に刻まれる人物であったと考える。

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