【チェンソーマン考察】レゼとデンジの関係性について考えてみる【最新話ネタバレあり】

チェンソーマン

 以前、デンジにとってのレゼという存在について書き連ねてみたが、今回はレゼの視点から見たデンジについて考えてみようと思う。

 まず初めに、レゼには「チェンソーマンの心臓をソ連に持ち帰る」という使命をもって日本を訪れていた。

 そのためデンジと出会ったのも、彼に近づいたこともすべては彼女の思惑でしかなかった。

ソ連におけるレゼの立場

 しかしながら、実際にはソ連における彼女の立場は相当厳しいものであった。

 岸辺が話していた通りであればレゼは物のように扱われ、人体実験もさせられていた。

 五体満足な状態でいること自体、運が良かった部類だと推察される。

 そんな状況であるから今回の使命を失敗した場合にはすなわち死を意味する、ということは安易に想像できる。

 そのためレゼが生き残るためにはデンジの心臓を何が何でも持ち帰らなければいけなかったのである。


 一方で仮にデンジの心臓を持ち帰ったとして、その後のレゼはどうなるのだろうという疑念も残る。

 レゼはボムの悪魔とほぼ同化している状態である。

 これは早川アキや姫野先輩らが悪魔と交わした「体の一部を借りる契約」とは意味が異なる。 

 むしろ第2部に登場する三鷹アサのように、悪魔と契約し体のすべてを受け渡すことで能力をフルに使える状態に近い

 このあたりの詳細は語られていないため真相はわからないが、能力使用にあたって制限がないという意味でも、能力自体の高さにおいてもボムの悪魔は強力な存在である

 各国は銃の悪魔の所在を巡りドンパチを繰り返している中であり、戦力となるレゼはソ連に帰ったとしても再び戦場に引きずり出される可能性が非常に高い

 つまりレゼにとってデンジの心臓を持ち帰ることは仕事のひとつ、通過点に過ぎないのだ。

 成功したところで豪勢な生活や平穏な暮らしが一生担保されているとは考えにくい。

 デンジの心臓を持ち帰れずとも死、持ち帰ったとしても地獄が待ち受けているという最悪な2択であったと想像できる。

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