テルちゃんと仲原の価値観
テルちゃんが過干渉で面倒くさいと思い始めたマモちゃんはしばらくの間、連絡をするのをやめてしまう。
その間、テルちゃんは仲原と話す機会が生まれる。
仲原とヨウコの関係は、テルちゃんとマモちゃんの関係性に似ている。ヨウコが必要な時に呼び出され、ヨウコが帰れと言ったら帰らなければならない。
そんな仲原はヨウコとの関係について、次のようなことを求めている。
寂しいときにどうでもいい話を聞いてもらいたい、そんなときにいつでも呼び出しておらえるようなところにいたい。それが毎回自分でなくてもいい。今日誰も自分を埋める存在がいないときに、自分を求めて欲しい。
これまでのテルちゃんとマモちゃんの関係性に似ている。
どうでもいい瞬間に、ふと思い出して呼び出される。それで自分で寂しさを埋める。
テルちゃんはもともとこのようなことを求めてそばにいたのだと思う。
しかしながらこれまでの関係性とテルちゃんの回答は異なる。
「私はマモちゃんになりたい。それかそばにいられる存在になりたい」
©2019 映画「愛がなんだ」製作委員会
仲原は付き合うことはできないけれど、可能な限り一緒に居たいという想いがあった。
テルちゃんも付き合いたい・結婚したいという感情があった。
しかし、必ずしも「付き合いたい・結婚したい」という感情が目的ではないのかもしれないということを示唆している。
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