【感想・レビュー】『コーダ ~あいのうた~』①音のある/ない世界【ネタバレあり】

映画

 今回は『コーダ~あいのうた~』という作品。

 まずは『音のある/ない世界』と題して、感想やレビューについてまとめていく。

あらすじ

 高校生のルビーは両親と兄の4人暮らし。その中で唯一耳が聞こえる彼女は、生まれてからずっと家族の「通訳」であり、漁業を営む家族の生活を手助けをしていた。

 新学期が始まり、歌が好きなルビーは気になる男子も選んだこともあり、選択科目で合唱クラブに入る。

 そこで先生に評価されたルビーは名門の音楽大学への入学を勧められる。

 音楽についてなかなか理解ができない家族と、家計を支えるために「通訳」であることを求められるルビー。

 その狭間でそれぞれがとった選択とは……。

感想・レビュー

「音のある世界」と「音のない世界」

 注目すべき点は、聴覚障がいを抱える家族の中で、ルビーが唯一健常者であるということだ。

 ルビーは学校を中心とした「音のある世界」と家族と過ごす「音のない世界」の狭間で葛藤を続けていた。

 どちらの世界にも染まることができず、どちらの世界とも完全に分かり合えていなかった彼女の成長と苦悩が描かれた作品であった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました