ルビーの家庭
さて今回は「家族の幸せ」と題して、ルビーとマイルズの家庭について見ていく。
まずルビーについてであるが、自身の家庭についてはあまりよく思っていなかった。
記事第1弾でも書いたように、父が作業する音やオナラ、母の家事、兄のスマホなど、家の中は音で騒がしい。
音のせいで集中できないルビーはイヤホンをするも、母・ジャッキーに咎められるという描写がされている。そして食事中は兄・レオのマッチングアプリをみんなで観察する。
それが耳が聞こえない彼らにとってのコミュニケーションである一方、ルビーからみると「自分とは違う世界のコミュニケーション」と思えてしまう。
また学校終わりのルビーを迎えに来るが、車からすごい爆音で音楽を流している。
かなりの音量に学校の生徒からは白い目で見られているが、父・フランクは響きが気持ちいんだと語る。
ルビーは音量を思いっきり下げ、急いで出発するように伝える。
爆音であろうと家族は関係ないが、「音のある世界」で生きるルビーにとっては恥ずかしいだけである。
外の世界との関わり方という観点から見ると、ルビーは家族ことをよくは思っていない。
マイルズからの視点
しかしマイルズはルビーの家族に対して、ルビーとは違う評価をしているようだった。
デュエットの練習の際、ルビーがマイルズを家に招待する。
その際、ルビーが両親分のビールを頼む姿をカッコいいと評価していた。
マイルズは自分の両親が厳しく、一人でバスに乗ることも禁止されている。変わった両親で反目しているとも語った。
この時点ではあまり言及されていないが、マイルズはルビーの家庭を羨ましく思っていたようだっ た。
家族の仲、特に親同士が仲良くしている点が自分に家族とは違いいいと思っているようだ。
またマイルズは別の場面で次のような評価をしている。
「僕の家は悲惨だけど君の人生は完璧だ」
この発言に当然ながら不満を抱くルビー。
コーダである以上、他の家族より障壁がありいい人生ではないと考えている。
ただマイルズはそうは思っていないようだった。
「両親は熱烈に愛し合い、君の家は……」
「最悪よ、うちは最悪なの」
「違うよ。家族が笑顔で仲良く働いている。うちとは大違いだ。それに君の歌声は……僕は親に期待されて歌うだけだ。」
マイルズの家族についてこれ以上語られることはない。
しかし、これまでに出た情報から考察をしていこうと思う。
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