翼の意思
美奈子が家に帰らないことでみんなが心配する中、”新しい翔”は翼に話しかける。
翼自身は”本物の翔”について確信を持っていたが、“新しい翔”の口からも”本物の翔”がいることが明かされる。
「楽しければいい、笑えてればいい。
だからずっと”忘れたまま”でいたんだ。
何度繰り返しても」
『一ノ瀬家の大罪』第14話「美奈子の告白」
”何度”という言葉が使われていることからも、記憶喪失自体は何度も起こっている事象だということがわかる。
しかし今回の翼は一味違かった。
”本物の翔”に諭された翼は、今回ばかりは思い出さなくてはならないという固い意志を表明する。
思い出し、向き合うことで何か変われると期待している様子であった。
しかし、”元の世界”の翼も同じような前向きさを持っていたはずなのだ。
翼について掘り下げた↑の記事でもそうだが、もとはといえば翼は明るい性格の持ち主だった。
何より家族の幸せを願っていた翼は家庭崩壊が起こりそうならば真っ先に解決するタイプ。
それが今回見たように”何もせず眺めていた”というまでに無関心へと変貌を遂げるほど、家庭崩壊の内容がひどかったと捉えられる。
それらをすべてリセットする方法が一家心中という手段しかなかったのだ。
記憶を消す・思い出させないという状況を作りだし、”新しい翔”が介入することでしか一ノ瀬家を修復することは不可能だったのだろう。
現に家へ帰らない美奈子は、不倫相手の子供・けんたを連れ去ろうとする。
だいぶ危険な事件の香りが漂っており、これが“あの事件”の真相へとつながるものなのかもしれない。
美奈子が記憶を取り戻したこと、”新しい翔”が立場を白状したことで翼が前へ進もうとしていることは明らかになった。
しかし、美奈子が記憶を取り戻したことで精神的に不安定になっていることに加え、ヤバいことに手を出そうとしているのも事実。
一ノ瀬家が記憶を取り戻してどう変わっていくのか目が離せない。
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