さしすの関係性
五条悟・夏油傑・家入硝子、通称「さしす」について取り上げたい点は夏油の離反である。
たらればの話になってしまうが、もしパンダと同様に3人が観測し合っていたのであれば夏油の離反は防げたのではないだろうか。
もともと「さしす」の3人はとても仲が良かった。
懐玉・玉折編の序盤、歌姫と冥冥を助けに行く際には3人で向かっていることからも単純な仲の良さだけではなく、精神的なつながりも強かったと推測できる。
このあたりの記事については過去にまとめているので下記2つの記事を参照していただきたい。
作中に描かれていたものだけではなく、アニメ2期のOP・EDでは楽しそうに遊び笑い、青春を謳歌して言う姿も垣間見えている。
これは十中八九、五条たちの間で「存在した記憶」であることは間違いないだろう。
星漿体・天内理子の一件を経て、現実を思い知ってしまった夏油は呪術界の在り方を模索する。
そこで高専へやってきた九十九由基から非術師の殲滅、つまり一般人をこの世から排除するという可能性を提案される。
悩みに悩み、結論が出ない状態で自分を慕ってくれた無垢な後輩である灰原の死が訪れる。
そしてとある村での呪術師差別による児童虐待が決定打となり、夏油は反逆を決意する。
さてこのときの「さしす」と、星漿体の保護任務を与えられる前の「さしす」の様相は大きく異なる。
1つは作中で述べられたように個々での任務が増えてしまったということだ。
特級に認定された五条と夏油は、効率化を図るために同じ任務に同行することもなくなったと作中で述べられている。
また反転術式をアウトプットできる希少な人物として重宝される家入硝子が前線に立たされることは無くなった。
つまり歌姫と冥冥を助けたときのように3人で一つの任務を受けることもなくなってきてしまったのだ。
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