今回取り上げるのは日車についてである。
最終局面にて宿儺の前に虎杖とともに現れた日車寛見。
そんな日車の術式が宿儺に対して有効なのかについて考察していこうと思う。
日車寛見の術式
初めに見ていきたいのは日車の術式についてである。
実は虎杖との戦闘を行ったものの、細かい部分までは明らかになっていない。
現状で明らかな点は、日車の術式の核となるものが「裁判」であるということだ。
術式によって生み出される武器は裁判官が持つような木槌であり、「ジャッジマン」という式神ももつ。
本職である弁護士という職業にふさわしい術式である。
そんな日車寛見の術式であるが領域「誅伏賜死」がデフォルトで備わっている稀有な例である。
正確には領域が備わっているというよりかは、領域が主となる術式である。
これは日車の領域が”必殺”であることを捨て”必中”に特化している点、領域が閉じた後にも効果が続いている点、術式自体での攻撃では決定打に欠けるという点からも領域ありきの術式であると見受けられる。
仮に領域なしで戦闘を行った場合、現在の格付けよりは数段下がることは間違いない。
第4巻にて虎杖が「東京校・京都校全員呪力なしで闘り合ったら虎杖が勝ちます」と伏黒より最高の評価を受けているという要素を差し置いても、呪力なしの虎杖とほぼ互角でしかない。
術式があっても圧倒できないという結果を踏まえると、術式だけであれば魅力的な強さではないといえる。
ただ逆を言えば領域こそが日車寛見の真価であり、宿儺戦でも領域での戦闘が期待できるといっていいだろう。
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