【呪術廻戦考察】高専・宿儺戦の戦術・戦略に関する評価【最新話ネタバレあり】

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 そしてもう一つ、「領域展開」の特徴として複数人をまとめて閉じ込めることができるというものがある。

 先ほど述べたように宿儺に領域を展開されてしまった場合、逃げ切れる可能性は少ない。

 さらに宿儺の領域「伏魔御厨子」は半径200mにも及ぶ。

 高専組は渋谷での惨劇を知っているわけなので、「伏魔御厨子」の効果範囲をある程度は推測できていたはずだ。

 虎杖らが五条と共闘し宿儺に挑んでいた場合、五条クラスを相手取りながら領域を展開される瞬間に200m以上離れるなければならない。

 生き残れるかどうかのレベルであるのに、戦闘中に200m以上離れるというのは無理難題である。

 宿儺の領域に取り込まれてしまったら脱出はまず無理ということを考えると、五条以外が戦闘に参加するメリットはないだろう。

 むしろ宿儺側からすれば飛んで火にいる夏の虫。敵を一掃できる最大のチャンス。

 高専側からすれば戦力を一度に削がれるリスクを背負わなければならない。


 また五条としても味方がいてしまえば安易に出力の高い攻撃ができず、「領域展開」もしにくい状況が続いてしまうかもしれない。

 五条は一人の時が最強、ということは懐玉・玉折編や渋谷での偽夏油(羂索)のセリフからもわかる。

 この観点から考えても、まずは宿儺と五条で一騎打ちするのが最適であると私は考える。

 そのうえで宿儺がある程度弱った、あるいは領域が使用できなくなったタイミングを狙って総力戦に持ち込む作戦がいいだろう。

 ここまでを踏まえると、

① 宿儺のポテンシャルと領域を考えると初手で1級クラスを複数人投入するのはよくない

② むしろ一番の有効打である五条悟との一騎打ちが望ましい

③ 宿儺が弱った、あるいは領域が使えなくなったタイミングで総力戦に持ち込む

 以上の推論として精査すると本誌でみせた高専側の戦術・戦略は理論的には間違っていないといえる。

 批判されるほどには高専側の戦術・戦略は間違いではなかったと考えられる。

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