【呪術廻戦考察】『領域展開の強さと弱さについて解説してみる②』【最新話ネタバレあり】

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③ 逆転の一手

 そして”領域展開”は逆転の一手、最後の切り札としても最高の技である。

 これまで話してきたように、”領域展開”は術師のなかでも一握りの人物しか使うことができない。

 ”領域展開”を使えるということは、術師のレベルとしては最高峰に位置することを示す。

 しかしながら”領域展開”を使用できる術師は使用できない術師より上か、と問われるとそれは別問題である。

 ”領域展開”を使えないが戦闘は強いという術師がいたり、術式の相性次第では領域使い相手に勝てる展開に持ち込むことすらできる。


 一例として挙げられる展開が真人vs七海&虎杖の戦闘だ。

 対象を線分とし7:3の点を攻撃するという七海の術式は、体を多様に拡張できる真人との相性はかなり不利であった。

 しかしながら虎杖は自らの内側に宿儺を住ませるため、己の魂の輪郭を無意識に理解しており真人の術式が通らない

 そうなると先ほど述べたように数的有利により七海&虎杖がかなり有利な立ち位置を得る

 ここで真人は逆転の一手として”領域展開”を使用する。

 結果として、虎杖が侵入するというイレギュラーな事態により七海にトドメこそさせなかったものの、現状の打開策として領域を用いた


 また死滅回遊・東京第一結界での伏黒vsレジィ・スター戦の使い方もそうである。

 序盤は複数人を相手にしなくてはならず、かなり消耗を強いられた伏黒。

 そこに高羽が現れたことで敵を分断、レジィ・スターとの一騎打ちに持ち込むことに成功する。

 すでに体力を削られていた伏黒はこのままではジリ貧になると考えた

 事実、戦闘でのダメージのほか、式神の複数使用や出力の大きい「満象」の使用、レジィ・スターの術式「再契象」により相手の体力が万全まで回復しているというかなり不利な状況であった。

 そこで未だ結界術に慣れない伏黒は体育館の大きさを指標とすることで、”領域展開”を使用する。

 つまり”領域展開”には逆転の切り札として用いることができるという強みがある。

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