六平国重と妖刀
さて日本の平和が確保されている状態であるが、その平和な状態にもかかわらず六平国重は新たに妖刀を作成している。
18年もの間、平和維持ができているのだとしたら妖刀を作る動機としては非常に弱い。
加えて六平国重は「斉廷戦争」を良しとしていなかった。悔み憂いてこそいるものの、ポジティブな感情は抱いてはいない。
そうした状態であっても、六平国重は妖刀を打つ覚悟を決めたのであった。
作りたくもない妖刀を作るに至った、 つまり六平国重は7本目の妖刀を作らざるを得なかったと考えるのが妥当であろう。
いや、正確には7本目の妖刀が必要になると確信していたというべきだ。
この現代日本の情勢や「斉廷戦争」の内情を考えれば、そうであるほかない。
言い換えれば、六平国重は近い将来に自身が保管する妖刀が奪われる可能性を危惧していたといえる。
仮に妖刀が奪われてしまえば、当然妖刀の所有者も狙われ、自由に振るわれるリスクがある。
六平国重はリスクマネジメントとして7本目の妖刀を用意していたのではないだろうか。
逆をいえば六平国重自身、妖刀は狙われるものであると自覚していたともいえる。
つまり現実的な危険性を理解していたといえるだろう。
もっといえば六平国重は命と妖刀を奪われるようなことを「斉廷戦争」でしてきたという可能性があるということだ。
まだまだ「斉廷戦争」の闇は深そうだが、ほかの記事と同様に現在考えられるのはこの程度でしかない。
本誌で全様が明らかになることを楽しみに待とうと思う。
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