この回の極めつけは同じ女子高生であるタレントのユヅキが南極観測隊員に選ばれるというニュースを見てからでした。
シラセはユヅキの事務所を調べ、キマリとヒナタに「南極観測隊員の娘で、南極にも詳しい女子高生」として電話で紹介するよう指示します。
ヒナタが自分でかけろと話すと「いや私はそういうのちょっと向いてないっていうか」と断固として拒否します。
まずこれまで幾度となく語ってきたように、南極に行くということはシラセにとっての最大の夢であり青春であり、行かなくてはならない場所でした。かつそこにキマリとヒナタを巻き込みながら、自分の立てた作戦が失敗に終わっているのです。
そんな中生まれた彼女が挽回する絶好の機会であったのにもかかわらず、電話を拒否するという愚行はシラセの評価を著しく下げるものでした。
電話に出ることが苦手だ、というのかもしれません。
しかしそれでも、これまで語ってきた熱量と、周りを巻き込んだという責任、そして何より「絶対大丈夫」と豪語した作戦を失敗した尻ぬぐいのためにも、彼女が動くべき場面であったことは間違いないと思います。
また、第1話と第2話で見えたシラセの良さは思いっきりの良さと諦めない根性、そして決断力でした。キャラの良さが出ていないこの序盤でその良さを打ち消しかねないこの行動はいささか疑問でした。
第2話からこの第3話にかけて、シラセが評価をめちゃくちゃ落とすような行動しかしていませんでした。
ただ、これがもしも「天然ゆるふわ日常譚」であったならと考えると、まだ理解の余地はあるのです。
「歌舞伎町で開催された南極隊員の飲み会で男性の南極隊員を捕まえ、誑かし、南極まで密航の依頼をする」という作戦も、「な~んだよ作戦って色仕掛けかよ~」とボケのシーンとして捉え、「しょうがないでしょ?他に方法なかったんだから」と怒るシーン電話に出れないシーンも積極的に動きたいが不器用で可愛らしいシラセとしてみることも可能でしょう。
まだ、百歩、いや万歩譲れば。(私はこれで笑ったり可愛いと思える自信はありませんが)
もちろんこれまでの前提(第1話~第2話でみたシラセの本気具合、キマリの踏み出した勇気)を踏まえると「天然ゆるふわ日常譚」になりえず、「夢をひたすらに追いかける少女」の物語でしかないので、こうした考察は机上の空論でしかありません。
ただこのように表現として「夢をひたすらに追いかける少女」と「天然ゆるふわ日常譚」がミスマッチをしたが故の失敗なのではないのかなという考察になりました。
第3話・まとめ
シラセのキャラ付けが非常にもったいないなと思いつつも、とりあえず何とか南極行きが決定し、物語がようやく動き出した感じがありました。
これからの展開、少し期待はできないですがほどほどに見ていこうと思います。
よろしくお願いします。
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