【感想/レビュー】『一ノ瀬家の大罪』【第12話考察】タイザン5

一ノ瀬家の大罪

 今回も『一ノ瀬家の大罪』第12話の考察をしていきます。

 前回第11話の記事は↓から。

考察

 ”新しい翔”を受け入れる一ノ瀬家一同に対し、翼だけが疑念を抱いていた。

 スマホを新しくするなど、とにかく過去を思い出さないように仕向る。

 翼のいじめもスムーズに解決し、順調そうに見える一家。

 しかし、どうしても翼は”本物の翔”が忘れられない。

 そんな最中、ハンバーガーショップで”本物の翔”らしき人物と遭遇し……。

美奈子の抱える闇

 翼はハンバーガーショップで出会った男性を”本物の翔”だと信じて疑わない。

 しかし、当の本人はそのことを一切覚えていない様子であった。

 なおかつ”本物の翔”と出会った詩織でも、その記憶を思い出せていない。

 一ノ瀬家では翼の言うことは妄言だと捉えられていた。

 ただあまりにも騒ぎ立てる翼の言動を母・美智子は気にしていた。

 もともと”新しい翔”に違和感があったため、駅前という言葉をヒントに”本物の翔”を探し、出会うことに成功する。

 しかしその後、美奈子は”本物の翔”と会うことを辞めるように翼に促す。

 ”本物の翔”を「あんなやつ」と話していることから、少なくとも記憶の断片程度には”本物の翔”のことを思い出したのだろう。

 一方で「彼」など一般的な言葉を使わず、「あんなやつ」と話していることから“本物の翔”に対してはネガティブな感情を抱いていることがわかる。

 また翼の腕を掴み、”本物の翔”と会うことをやめるように強い口調で話す。

「やめてって言ってんの。どうしてわからないの?」

『一ノ瀬家の大罪』第12話「翔の発覚」作:タイザン5

 ものすごい剣幕で翼を見つめる美奈子だが、相当な過去があったことを彷彿させる。

 この場面で翼は過去の記憶が浮かび上がることからも、美奈子と翼の間でもひと悶着あったことも考えられる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました