【感想/レビュー】『一ノ瀬家の大罪』【第4話考察】タイザン5

一ノ瀬家の大罪

勇希とサッカー

 翼と勇希の相性は最高のようだった

 翼は先ほども述べたように10番というエースナンバーを背負い、MVPを取得、ケーブルテレビの取材も受けるほどサッカーがうまいことがわかる。

 一方で勇希の背番号が27であることは、実力自体はそこまで高くないことを示している

 それでも実力者である翼は勇希を純粋に評価していた。

 「俺の相棒だから」と高らかに宣言し、MVPの檀上に勇希を呼ぶ。

 そして、中学生になったら二人でレギュラーを目指すことを約束する。

 しかしながら、翼はサッカーを辞めることとなってしまう。

 勇希の両親が南小のユニフォームを着ていることや、翼と勇希のユニフォームの色からも翼がサッカーを辞めた時期は小学校時代であることがわかる。

 勇希はもともとサッカーは好きではなかったし、上手くもなかった。

 それでも続けた理由というのは翼にパスを褒められ、サッカークラブに入り、

翼のおかげで「サッカーが居場所になった」からであり「翼が居場所」であったからだ。

「やっぱ翼に気に入られてただけだよね」

「わかる~」

「翼がいなけりゃあんなもんでしょ」

『一ノ瀬家の大罪』第4話

 チームメイトからの評価も決して高くはなかった。

 それでも勇希は翼との「中学生になったら一緒にレギュラーを目指す」という約束のためにサッカーを続けてきたのであった。

 結果、もともと上手い部類ではなかった勇希は努力の末、中学校でレギュラーを掴みとる。

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