【感想/レビュー】『一ノ瀬家の大罪』【第6話考察】タイザン5

一ノ瀬家の大罪

詩織の秘密

 そして詩織の「秘密主義」という部分も関与している。

 詩織が翼を含めた「家族に言えない秘密」を抱えているのは間違いない。

 その秘密というのは年上の男性と一緒に歩いていることと大きな関連性があると推測する。

 順当に考えると詩織はパパ活をしていると考えられる。

 「秀太さん」という呼び方、色付きのスーツ、フードロス削減募金をするだけの経済的余力、私服で男性の裾を引っ張る姿。

 彼氏というには年齢差を感じる容貌である。

 ミスリードを誘っているようにも見えるが、やはりパパ活を意識したつくりになっている。

 ただパパ活をしているという過程があったとして、なぜ詩織はパパ活をしているのかという部分である。

 ひたすらに遊ぶお金が欲しいか、何か理由があるはずだ。

 しかしパパ活を望んだのは「記憶を失う前の詩織」であり、「記憶を失った後の詩織」がパパ活をしたいかどうかは別問題であるという点を注視したい。

 ただ弱みを握られているなど何らかの理由でパパ活を辞めることができていないのではないだろうか?

 仮にそうだとしたなら詩織の一連の行動にも納得ができる。

 過去の自分が何故パパ活に手を出してしまったのかという真相を探りたいのであれば、一度は「記憶をなくしたままでもいい」と考えた詩織が再び記憶を取り戻すのに必死になるのも腑に落ちる

 また「知った風な口利かないで」と涙を浮かべるのも、望まないパパ活を強いられているのだとしたら当然の結果だろう。

 そしてパパ活との関連事項となる恋愛について聞かれたことが琴線に触れたため、翼に対して怒ってしまったのだと思われる。

まとめ

 このように詩織がパパ活に関与している可能性が生まれた第6話でしたが、いかがでしょうか。

 これから明らかになるであろう家族の秘密。

 詩織が何に悩んでいたのか、涙の理由は何だったのか。

 第7話の記事は↓からどうぞ。

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