【感想/レビュー】『一ノ瀬家の大罪』【第7話考察】タイザン5

一ノ瀬家の大罪

詩織の本心

 そして詩織が本心を語っているのかも疑問だ。

 私に目には「男が求めているであろう回答」をしているように映る。

 募金をする秀太には「えーっ、秀太さんやさしいーっ」と褒める姿。

 「次どこ行きたい?」という問いには「え~どこでも嬉しい~」ととにかくポジティブな言葉を返す。

 この回答が「女性として男を煽てる姿」にみえる。

 例えば「募金をする行為」を褒めているのではなく「募金をする優しい秀太」を褒めているのだ。

 そして秀太も自身の良い姿を見てもらいたさで募金をしているのだろう。

 仕事のことでもすごいと褒め、容姿もひたすら褒める。

 極めつけは詩織がパフェを頼んだ際に発した言葉。

「わっ~、こんな高そうなの食べるの初めて~っ」

『一ノ瀬家の大罪』第7話

 『男は「最初の男」になりたがり、女は「最後の女」になりたがる』

 というのは恋愛における通説だ。

 この言葉が素直で純粋な言葉として出ているとは考えにくい。

 つまり男として喜ぶであろう言葉をわざと選んでいるように思える。

 仮に詩織と秀太が付き合っていたとして、年上という要素を鑑みても褒め具合・煽て具合が過剰に感じる。

 すなわち「意識して喜ばせなくてはならない存在」であるといえる。

 そうなると自ずと「パパ活」という言葉がよぎる。

 そうでなければここまで顕著に称賛することはないはずだ。

 この2点から考えても詩織はパパ活を行っているように見えてしまう。

 詩織の抱える秘密については彼女の部屋が明らかになる次回のジャンプ次第である。

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