【感想/レビュー】『一ノ瀬家の大罪』「七つの大罪との関連性」【考察】タイザン5

一ノ瀬家の大罪

7人目の家族

 ここまで対応する罪をみてきたが、一番気になる部分は7人目は誰かという部分である。

 まず”一ノ瀬家”と銘打っている状態から、”一ノ瀬家”の人間であることは間違いないだろう。

 ただ様々な面で考えても一ノ瀬家は6人であるという様子が伝わっている。

 部屋の数が7つあればさすがに気に留めるはずだ。そして家族写真には6人しか映っていない。

 7人目がいたとして、その場合には写真に写していると思うのだ。

 翼が大切に保管していたこと、そして顔を塗りつぶしていることからも広い意味で思い入れがある写真であるといえる。

 おそらくこの写真の時が、一ノ瀬家においての幸福の絶頂だったのだろう。

 もし本当に7人目がいるのだとしたら、7人が写っている写真を採用するのだと思われる。

 わざわざ6人だけが映った写真であることから、その当時には6人しかいなかったと考えるのが妥当だろう。


 つまり7人目はあとから一ノ瀬家に加わったのだと考える。

 そして、私はそれが一ノ瀬家のペットであると考えている。

 まず人間の家族が加わったのであれば、部屋の数が足りないというのは違和感を覚える。

 部屋が6つだけど7人だったというオチは考えにくい。  

 また赤ん坊が生まれたという線も薄いような気がする。

 翼・詩織が年子であることを考慮すると現実的ではないような気がする。

 そういったことからもペットを飼いだしたのではないかと推測する。

 そしてここまでの考察通りいくと、残る罪は「嫉妬」である。

 翼が中学受験で病んでしまったという考察・翔が不倫をしていたという考察からも、一ノ瀬家に亀裂が入っていたことは間違いない。

 そんな中、世俗的な悩みとかけ離れ、自由奔放に生きる姿に一ノ瀬家の全員が嫉妬してしまったと考える

 こうしたことから、最後の一人は飼いだしたペットであると考察する。

 あくまで検証段階ではあるが、こういった考察も参考にしてみてほしい。

 それではまた次回の記事で。

 

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