【感想/レビュー】『一ノ瀬家の大罪』「一ノ瀬家の家庭崩壊」【考察】タイザン5

一ノ瀬家の大罪

詩織に関して

 詩織に関しては受験に一切かかわっていないのではないかと考えている。

 なぜなら詩織には時間に余裕があるためだ。

 秀太という大人に会っていたが、この他にも何十・何百というやりとりをSNSでおこなっていた。

 つまりは秀太以外の大人とも度々会っていたことだろう。そうなれば当然帰りは遅くなるはずだ。

 仮に詩織も中学受験をしていた場合、それは失敗に終わっている。

 翼や中嶋と同じ中学校に通っているためだ。

 加え先ほどの仮説が正しければ、詩織も高校受験に向けての勉強を求められるはずなのだ。

 そうなれば遊んで帰るということは断じて許されないだろう。パパ活を勤しむ時間はないのだ。

 そういう意味で詩織は中学受験をしていないと推測する。

 一方で、詩織は寂しかったのだと考える。

 これも想像であり妄想だが、母・美奈子は翼の受験に心身を費やしていたはずだ。

 翼の面倒だけをひたすらみていており、逆に詩織にかまう時間が取れていなかったのだと考えられる。

 だからこそパパ活で帰りが遅くなっても何も言わなかったのかもしれない。

 あるいはパパ活でお金を稼ぐ目的がありながら、時間と孤独を埋めていたのかもしれない。

 詩織の部屋に大量にあるぬいぐるみはウサギであるが、ウサギはしばしば寂しさの象徴として用いられる。

まとめ

 かなり自分の想像と妄想メインでお届けしてしまったがいかがだっただろうか。

 説のひとつ、くらいの感覚で読んでいただければ嬉しい。

 ではまた次回の記事で。

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