領域を使わなかったのか
もし五条が禪院甚爾と戦った時に領域を使用できたにもかかわらず、あえて使わなかったのだとした場合には考えられる可能性が3つある。
ひとつずつ見ていこうと思う。
① 反転術式を使いたかった
五条らしい理由であるが、使えるようになったばかりの反転術式をもっと試したいという好奇心が強かったという可能性が考えられる。
天才であった五条ができていなかった技を使えるようになったのだ。
天内理子の弔いや、禪院甚爾への復讐という意味合いも多少あっただろうが、それよりも自分の欲を埋めるための道具となった意味合いが強い。
「ごめん天内。俺は今オマエのために怒ってない。誰も憎んじゃいない。
今はただただこの世界が心地良い。
『呪術廻戦』9巻 第75話「懐玉-捨壱-」
反転術式を覚えたことによって本当の意味で”最強”となった五条であるが、この甚爾との戦いにてその”最強”の一歩を踏み出したわけなのだから、笑みがこぼれるのも当然だろう。
② 逃げられる可能性
領域展開というのは呪術界における最大奥義としての立場を確立している。
しかしそれゆえに弱点も存在する。
対禪院甚爾を考えたときの弱点として考えうるのが、外殻が設定されているということと出力が大きいということだ。
領域というのはあくまでも相手を閉じ込めるというところが強みである。
外側からの耐性が低い代わりに、内側からの耐性が高いことは一度領域に閉じ込められた場合には逃げる術がなかなか見つからないということを意味している。
しかし、そもそも相手を閉じ込めるのが難しかったら領域との閉じ込められるというメリットを生かせない。
それどころか閉じ込めず、逃げられた場合には呪力を大量に消費するだけに終わってしまうというリスクがある。
特に禪院甚爾は天与呪縛のフィジカルギフテッドとして与えられた研ぎ澄まされた五感によって。領域展開を行う呪力の上昇に真っ先に気付くはずだ。
そうなれば領域の届かないところまで逃げ去れば特に問題はない。
”蒼”を凌げるだけのスピードをもっているのだ。逃げるといいう選択肢も相当考えられる。
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