① 宿儺に領域の押合いで勝てるのか
さて日車が領域を中心に戦闘を行うと仮定した場合、初めに考えたい部分は宿儺と領域の押合いで勝てるのか否かである。
五条悟との最終決戦では、領域の押合いが一つのカギを握っていた。
『結界術は内からの耐性を上げる程、外からの力に弱くなる』『「領域」は”閉じ込める”ことに特化した結界。逆に侵入することは容易い』という性質が領域にはある。
宿儺は閉じない領域により五条悟の”無量空処”を瓦解することに成功した。
その後は拮抗した領域のバトルへと発展し、結果として領域での戦いは引き分けに終わった。
現代最強の呪術師で互角である。
術式を看破し最高効率の呪力運用をこなす六眼を持ち、溜め込んだアイデアをぶっつけ本番でこなす実行力、展開中である領域の要件を変えることができる対応力と技術。
これらを詰め込んでもなお、勝利には至らなかった。
このような相手に日車は押合いで勝てるのか、そもそも押合いまで発展するのだろうか、という部分が初めの疑問点である。
例えば秤金次の領域は必中効果自体が無害であるため押合いや術式の発動が早いという特徴がある。
(無敵時間が付与されているのは秤自身のヒキが強いだけである)
一方で、日車の領域は戦闘が行われないという縛りがありつつも、領域内の裁判では日車が優勢であることは変わりない。特に弁護士資格を持ち、弁が立つ人物。
秤のように必中効果が無害は言い難く、日車に優位な以上は押合いが強い根拠(≒縛りとしての機能)にはならない。
また日車も五条や宿儺同様、押し合いに勝つために領域の要件を変えることもありうる。
例えば渋谷事変、真人は0.2秒間だけ行った高速の領域展開を魅せている。
天才であるからこそ、日車にもそういう対応ができる可能性がある。
しかし、そうなればもちろん宿儺も領域の要件を変えることで押し合いで勝とうとするはずだ。
この領域押合いの勝負がどちらに転ぶのか、見どころの一つである。
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