【呪術廻戦考察】カリヤンの正体が呪霊でありシムリア星人との確執要因になる説【最新話ネタバレあり】

呪術廻戦

 『呪術廻戦 モジュロ』にて現時点想定できる最悪なシナリオについて、妄想込みで考えてみようと思う。

 それがシムリア星人にとって神聖な生物であるカリヤンが呪霊であるということだ。

カリヤンが呪霊であるという根拠

 根拠は以下である。

 初めに「カリヤン」は個体によって形が大きく変わる、という事実が明らかになったことだ。

 この設定を読み、私は非常に疑念を抱いた。

 そんな可変的な生物が存在するのだろうかと。

 たしかにシムリア星人自体、それぞれ外見が異なっているが「人」という枠組みを大きく逸脱はしていない。

 生物として、人としての外見にはある程度の「収まり」が見受けられる

 一方でカリヤンには「羽が生えている」などのルールが存在しないというのだ。

 生物学的なルールから考えるといささか疑問が残る。

 それであれば何をもってして「カリヤンである」と判別するのだろうか?

 外見ではない特徴で判断するほかないだろう。

 そうしたとき考えられる特徴のひとつが呪力の有無、ひいては呪霊という可能性だ。


 第2にカリヤンが不死ということだ。

 ここでは2つの意味がある。

 シムリア星人も寿命があり、またそれ以外の生物にも寿命があるというのが一般的であるということ。

 そして不死であるカリヤンはその中でも特異な部類であるということだ。

 殺さなければ死なない、なんて呪霊としての特徴には当てはまりすぎている。

 呪霊に近しい存在であった天元も次のような発言をしている。

『呪術廻戦』17巻 第145話「裏」 

 第3にシムリア星人にはロロルカ、つまり呪力が一般的な概念として広まっているということ。

 これはシムリア星にも呪霊が存在しうるということを意味する。

 シムリア星人であろうと、全員が呪力をコントロールできるかというとそうではないだろう。

 禪院家でも禪院真希をはじめ、呪力をもたない一般人が存在する。

 一般人に近いシムリア人がいたって何ら不思議ではない。

「大雑把に言ってしまうと全人類が術師になれば呪いは生まれない」

『呪術廻戦』9巻 第77話「玉折 -弐-」

 全員が術師ではないのであれば九十九由基が話したように、呪霊が発生する。

 おそらく地球でもシムリア星でもかわりはないだろう。

 しかしながらマルは呪霊という存在にピンと来てはいなかった。

「……呪霊はな、東京にしか出現しないんだ」

「ジュレイ……?」

『呪術廻戦 モジュロ』第3話「森を泳ぐ」

 上記の条件があればシムリア星にも呪霊は存在しており、呪霊との戦いが勃発しているはずである。

 それにも関わらず呪詛師≒人間以外に戦うということがあまり理解できている様子ではなかった。

 これは地球に来たばかりで「呪霊」を認知していなかったのではなく、「カリヤン」「呪霊」は同一のものであるにも関わらず別のものとして捉えようとしたからだと考えられる。


 最大の疑問が呪力を持つシムリア星人がいち動物に襲われ食べられてしまうということだ。

 もちろん別の星であるから生態系も異なることは考えられるが、それでも呪力を持つ人間がそう簡単に倒されることは想定しにくい。

 呪力を使いこなせれば、肉食獣であっても容易に倒せるはずだ。

 呪力を扱うシムリア星が襲われ捕食される相手として考えれば、相手は同じように呪力を扱う生物であり、おのずとカリヤンの正体は「呪霊」であると行きつく。

 そしてデスクンテ族長の娘がカリヤンに食い殺された、という事件も疑問が残る。

 デスクンテ領では駆除されていたはずのカリヤンが不意に襲い掛かったというのだ。

 このときのルメル族にとってはデスクンテ族と争わなければならない理由などなく、むしろ友好のための一手を考えていたころだ。

 ルメル族が嗾けるメリットはなく、またデスクンテ族がでっちあげるにしてはかなりリスクが高い。

 そうなればカリヤンは湧いて出た、と考えるのが真っ当。

 この湧いて出た、あまりにも呪霊としての特徴に近くないだろうか?

 ルメル族だけ襲わないというのも一種の縛りや、簡易領域のような条件にも似ている。

 外見上の特徴がない、不死である、呪力をもつシムリア人を襲って食べてしまう、突如湧いて出てくる。

 こうした特徴を考えればカリヤンは呪霊であるといっても何らおかしくはないのである。


最悪のシナリオ

 ここからが最悪のシナリオ想定である。

 ルメル族は地球人と共生を目指し順調に事が進んでいる、というのが現時点。

 しかし、たまたまどこかのタイミングで呪霊が発生。

 当然地球人側は呪霊を祓うが、シムリア人にとっては許さざる禁忌となる。

 そうなれば戦争、という手段は避けることができないだろう。

 このまま平和的解決するなんて芥見下々先生らしくないので、最高の場面で地獄に突き落とす。

 そんな最悪が待っているのではないだろうか。

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