【カグラバチ考察】18年前の斉廷戦争の”敵”とはなんだったのか【最新話ネタバレあり】

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 『カグラバチ』の世界で18年前に起こったとされている斉廷戦争。

 本編では未だはっきりと明かされていないその内容だが、

 今回は「斉廷戦争」の敵とは誰だったのかについて考察していこうと思う。

斉廷戦争とは

 斉廷戦争とは18年前に起こったとされる戦争の名称である。

 均衡していた際、六平千鉱の父・六平国重が打った6本である妖刀が活躍したことで戦争は終結。

 その功績を称えて六平国重は英雄とみなされている。


斉廷戦争の”敵”とは

 さて、ここで疑問となるのは「斉廷戦争の敵は誰だったのか」という部分である。

 現時点ではこの斉廷戦争の”敵”が重要視されていない。

 重要なポイントは「斉廷戦争」という戦争があったということ、その戦争に妖刀が用いられたこと、そして妖刀が強力かつ危険であるということだ。

 つまり本筋には”敵”がどうだったのか関係ないといえば関係ないのだ。

 一方で今後カギともなりうるため考えてはいきたいと思う。

 ”敵”に関しては50話経過した現時点でもはっきりと明かされていない。

「18年前日本は危機に陥った。

”敵”の襲来、斉廷戦争だ」

『カグラバチ』第31話「挨拶」

 楽座市編での漣京羅は、ここで”敵”という表現をしている。

 ”敵”として考えられるものは無数にある。

 ここで日本と述べていることからも他国の存在は間違いなくあり、諸外国との戦争の可能性がある。

 あるいは国内での内乱を”敵”と表現している可能性もある。

 はたまた宇宙人や妖怪の襲来という奇怪な”敵”である可能性もある。

 絞り切ることができないため、ひとつずつ考察してみよう。

 大きい要素として、まず世界観が日本に限定されているということだ。

 「ダンダダン」や「銀魂」であれば第1話で妖怪や宇宙人という存在が明示されているが、本作ではそいった類のものが示されていない。

 この観点から考えると物語も序盤を過ぎた今からこういった人間以外の存在がこれから登場するとは考えにくい。

 となると”敵”として考えられるのは人間であると推測できる。


 つぎに諸外国との戦争であった可能性を考える。しかしこの線も薄いように思われる。

 根拠としては3つある。

 ひとつは「斉廷戦争」終了後の対応が、諸外国との戦争後とは思えないからだ。

 初めにもし敵国の存在があり攻められたものと仮定した場合、日本は防衛策として妖刀を生み出したといえる。

 そうなれば防衛に成功したとし不可侵条約を調停したとしても、侵略2度目の可能性があれば妖刀がなければ勝てる兆しは薄いであろう。

 是が非でも国が保有しなければならない戦力であるといえる。

 それをいくら妖刀が危険であるとはいえ製作者である一個人の六平国重が保有していることに違和感を覚える。


 2つ目に先ほども述べたが世界観が限定されているという点である。

 あまりにも日本という土地にフォーカスしており、それ以外の存在が出てきてない。

 それならまだしも作中には外国人らしき人物が映っていないのである。全員が日本人のような名前・外見である。

 戦争終結し、国内が落ち着いているのであれば一定数の外国人が登場してもおかしくはないだろう。

 シャルが登場しているが彼女も「鏡凪一族」という日本人らしい名前である。

 それにもかかわらず日本の外の世界が表れていないということは鎖国に近い状態、あるいは外の世界を描かないつもりなのではないかと推測できる。


 最後に諸外国が”敵”なのであれば別に作中でもっと登場させてもおかしくないであろうというメタ的な推測である。

 国の名前を語ってもいいであろうし、某国とするでもいい。それでも頑なに”敵”という非常に曖昧な言い方でしか表現していない。

 仮に敵国があるならばそれをある程度示したほうが作中での日本という国の立場はわかりやすくなるはずだ。

 それでも登場させていないということは、あえて”敵”という表現をしているように思える。

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