第1話・レビュー
いくつか気になる点はあるものの、第1話時点では順調な滑り出しといえるのではないでしょうか。
ひとつずつ、見ていきたいと思います。
キマリという人物像
まずはキマリという人物像についてです。
高校2年生になるも、入学当初に掲げていた目標を忘れてしまっていた彼女は「何かを成し遂げたい」という情熱を思い出します。衝動的ではありますが、かなり理解の出来る行動原理ではありますね。
そんな彼女が出会ったのが同じ学校のシラセでした。
中学時代から高い目標を掲げていたこと・ひたすらにバイトをして夢に向かっているということ・他人から何を言われようが自分の信念を曲げないなど、普通の高校生活を送ってきたキマリにとって、シラセという人物がかっこよく映るのは間違いありません。
確かに無理と言われつつも諦めない素晴らしい行動力を持つ彼女は尊敬できます。
彼女に感化され、小さいながらも今までできなかった部屋の片づけや早起きを達成し、夢の第一歩を掴むというこの導入。南極に行こうとする突拍子の無さはあるものの、青春アニメの導入としては、王道かつまぁまぁ自然なパターンだと思います。
とりわけ「赤道を抜け、嵐を抜け、氷を割り、日本から14000㎞、宇宙よりもはるかに遠い誰も寄せ付けないその場所へ」という謳い文句は、南極へのワクワク度をかなり高めさせてくれました。
次回が楽しみになる内容でしたね。
シラセという人物像
キマリという人物の正当性は評価しつつも、シラセの人物像については3つ、着目してもらいたい点があります。
現金100万円
まずは現金100万円を持ち歩いているという点です。中学時代から南極に行きたいと思っていること、あだ名が「南極」であることなど、第1話の時点で彼女が高い意識をもって南極に挑むということは重々伝わってきています。
普通なら遊びや洋服・旅行などに使うところ、強い意志があるからこそ100万円という高校生にしては超が付くほどの大金を手に入れることができたのでしょう、
しかし、それを持ち歩くという点は疑問でしたね。
まぁ物語の導入部分であるためキマリとシラセの出会いを演出したかったのはわかりますが、少し強引だったのかなという印象です。
この設定を入れたせいでシラセ=ちょっと天然キャラという位置づけになってしまいかねません。
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