③ シラセの無神経・無神経さ
第3に、こんな稚拙で貧相な作戦にもかかわらず南極に行こうとキマリを焚きつけ、「絶対大丈夫」と豪語し、本当に南極に行けるのかと不安になるキマリに対し「嫌になったならなったって素直に言えばいいじゃない」と逆切れをする彼女の無神経さと無責任さには人格を疑います。
シラセたちを捕まえた南極隊員の言葉から、すでにシラセが南極隊員になりたいと何度も交渉していることがわかります。
すでに失敗を繰り返しつつも、「絶対大丈夫」と大口をはたける思慮の浅さには理解ができません。
せめてもっと勝ち目のある作戦を練るか、行けるのかわからないと正直に打ち明けることはできなかったのでしょうか。
④ その後の展開
最後に、シラセは現金100万円で南極隊員にスポンサー交渉を持ち掛けるのですが、まだこちらの方が作戦としては有効。
いやむしろ、この作戦ができてなぜ先ほどの作戦が思いついたのかが甚だ疑問です。
南極に行き、滞在するうえでは100万円という額では不足する可能性は高いかと思います。
しかし、それでも「歌舞伎町で開催された南極隊員の飲み会で男性の南極隊員を捕まえ、誑かし、南極まで密航の依頼をする」という作戦と比べると、よっぽど交渉の余地はあり、やり方次第では可能性が広がる「大人の交渉」ができたのではと思います。
以上のようにシラセが「絶対行ける」と語った計画はあまりに愚策でありひどい有様でした。
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