今さらバチェラー見たけど予想以上に面白かったのでオススメという話【感想】【ネタバレほぼなし】

ドラマ

今さらながらバチェラーというコンテンツを見ました。

とはいっても自分から見よう!と思い立って視聴を始めたわけではありません。

たまたま友人の家を訪れた際にたまたま付けてあったため、偶然見ることになりました。

 正直『バチェラー』という番組にはさほど興味はなく、むしろ何となくマイナスなイメージを抱いていました。

 しかしながら、そのイメージを一切払拭させるほどに面白いコンテンツであったため,ここで紹介しようと思います。


 Q.バチェラーとはどんな番組?

 バチェラーはアマゾンプライムにて限定配信されている婚活サバイバル番組になります。

 本作の主人公は「バチェラー」と呼ばれる金・容姿・名誉、もう欲しいモノならなんでも手に入れられるような人物。

 このバチェラーが様々なデートを通じて、運命の相手、すなわち結婚相手を見つけるという番組になります。 

 そんなバチェラーと結ばれるために登場するのは、審査を潜り抜けてきた25人の女性。

 この25人の女性たちとパーティーやデートを重ね、バチェラーはそれぞれの人物との相性を確かめます

 そして、各回の最後にはローズセレモニーという儀式が行われます。

 このローズセレモニーは、バチェラー自身が気になっている女性にバラを渡すイベントです。ここではバラを貰えなかった女性(各回1~2名)は、その時点でお別れとなります。

 一方、バラを受け取った女性は次のデートへと進むことができます。

 

 こうしたデートとローズセレモニーを繰り返し、最終的に残った1名のみがバチェラーと結婚を前提に交際を始める、というストーリーになります。

 

 

 とまぁ、ここまでが『バチェラー』というコンテンツのざっくりとした説明です。

 さて、おおよその流れを理解していただいたうえで、面白いポイントを紹介していきたいと思います。

 


 おすすめポイント① ストーリー性

 恋愛番組の代表作と言えば、『あいのり』や『テラスハウス』などが挙がると思います。

 そうしたこれまでの恋愛番組とは一味違う、新鮮さが面白いポイントの一つです。

  • 1 構図の違い

 『あいのり』や『テラスハウス』の面白い部分というのは人間関係にあると思います。

 男女が共同生活を送る中で生まれる友情や不和。そこからさまざまに発展する恋愛模様。

 時折、同じ異性の取り合いや三角関係、一方的な片思いが展開を盛り上げていきます。

 

 

 対して『バチェラー』ですが、女性側がバチェラーを好きという関係性は基本的に揺らぐことはありません

 そのため、『あいのり』や『テラスハウス』で見られるような男女間での不和や三角関係というものは生まれることがありません

 

 代わりに『バチェラー』を盛り上げるのが「女性陣のタイミング」「バチェラーの選択」、そして「今後の考察」になります。

 まず数多くの女性が参加しているにもかかわらずバチェラーという人間は1人なわけですから圧倒的に時間というキャパシティーが足りないわけです。

 

 その限られた時間の中で女性陣がいつ仕掛けけるのかというタイミングは非常にカギを握るものになるのです。積極的に行かなくては好意は伝わらない、一方でしつこいと逆に嫌われるかもしれない。またタイミングが悪いと別の女性が割り込んでくるなど、上手いことやらないといけません。

その駆け引きを見るのが非常に面白いです。

 またその中でバチェラーが「誰」を「どのデート」に誘うのかというのも大きなポイントになります。この女性には好意があるから誘うんだなというケースや、そんな素振りみせて無かったのに急に誘うの?と、「なぜこの女性を誘うのか」という考察を各々することができるというのも視聴者が参加できる隙間があって楽しいですよね。

 

 そして女性側の誘いとバチェラー側の誘いを踏まえたうえで、誰が選ばれるんだろうかと考察するのが醍醐味です。各回でそうしたドキドキさせる展開があり、ローズセレモニー後も結果が気になるという点でも面白いと思います。

 以上、こうした普段見ている恋愛とはまた違う恋愛というものを楽しめるのが大きいのかなと思います。

 新鮮な気持ちと次回への期待感、そして恋愛という概念を捻った番組だと思います。

  • 2 着地点の違い

 2つ目は着地点の違いです。

 先に挙げた2作品ですが、あくまで「その時の恋愛」に軸を置いています。 

 『あいのり』であれば二人が結ばれることで帰国するというゴールが訪れます。

 『テラスハウス』であれば夢を追うという青春の中に内包される恋愛模様が描かれています。

 そうした「その瞬間の恋愛」に目を向けていた作品であったのに対し、『バチェラー』は「先を見据えた恋愛」を着地点に定めています。つまり前者より深い部分で相手を知らなくてはいけないということです。

 もちろん先に挙げた2作品における恋愛が何も考えていないというものではなく、『バチェラー』がゴールを結婚に設定している以上はより真剣に考えなくてはならないということです。つまりその人物の職業や育った家庭環境、人生観などライフプランまで干渉する必要があります

 それゆえ好きだからという抽象的かつ情熱的、一時的な選択ではなく、むしろ具体的かつ冷静に、将来を見据えた判断をしなくてはありません。そうした真剣さにリアリティを感じられますし、考察のしがいがある作品であると思います。


 おすすめポイント② バチェラーの誠実さ

本番組は綺麗な恋愛番組であるとは決して言い難いものです。

 まず好意を抱かれるとといいつつも25人の中から結婚相手の候補を「選ぶ」、なおかつ番組の企画として行うというのはいささか正当な恋愛とは遠いものでかつ消去法的な考えのように思えます。

 加え、結婚したいという理由でお金や時間、そして気持ちをかけてきた女性を最終的には24人もの女性を振り落とさなければいけません

 そして何よりこうした番組に出演する男性は……、なんて思ったりもしていました。

 実際、上記のようなイメージを抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 しかし、『バチェラー』はいち恋愛番組として面白かったのです。

 ではなぜ面白い恋愛番組として成立できたのか。

 それは一意に、バチェラーの人柄による影響が大きいと考えられます。

 そもそもバチェラーはひと言でいうとすれば「成功者」、金、容姿、地位を兼ね備えた人物。

 そんな人物が結婚相手を「選ぶ」という特権を持っているわけです。

 それだけ強い立場にありながら、バチェラーは地位や立場をひけらかす傲慢さを感じさせませんでした。むしろバチェラーはこの番組の根本的な品の無さを理解したうえで、どんな場面でも誠実かつ対等であろうとしたのです。

 この番組は「成功者の男性」と「金や名誉を目当てとした女性」という関係から始まりました。

 それがバチェラーが紳士的に女性と接することで、「結婚相手A」としてではなく「一人の女性」としての関係性へと変化していきます。

 始まりこそは特異なものでしたが、 バチェラーの「真剣に結婚相手を考える」という姿勢が「品の無い恋愛番組」から「恋愛番組」へ昇華させることに成功したといえます。

 そうしたバチェラーと女性陣との関係性の変化にも注目してもらいたいと思います。


 おすすめポイント③ ロマンティックなデート

 『バチェラー』の大半を占めるものはデートパートですが、そこにも見どころはたくさんあります。

 まずは豪華なデート内容です。

 豊かな自然に囲まれた山で乗馬体験をしたり、ターコイズの海で思いっきり遊んだり、高層ビルの屋上で朝食を楽しんだりと、羨ましいと思うシチュエーションがたくさん登場します。そうしたデート映像を見ているのも面白いですね。

 そして女性陣の人間性を観察するというのが大きく楽しめる要素になります。

 25人もいると戦略というのも多岐に渡るようで、それぞれ個性ある行動がみられます。

 周りの目など気にせずグイグイ積極的に攻める女性、なかなか距離感を掴めず誘えない女性。

 そしてバチェラーと過ごす時間は限られている中で、どんなアピールをするのか注目してほしいです。

 また自分だったらどういう行動をとるのか、そんなことを考えて視聴するのも面白いですね。

 


おすすめポイント④ ドキドキのローズセレモニー

 最大の見せ場は何といってもローズセレモニー

 このためにバチェラーがあるといっても過言ではありません

 このローズセレモニーは各回の最後に行われるイベント。

 次もデートをしたいと思う女性にバラを渡していき、渡されなかった1~2人の女性はそこでお別れとなる、バチェラーの核となる存在になります。

 ここでのポイントはバチェラーの葛藤と苦悩が描かれているというポイントです。

 序盤のローズセレモニーでは第一印象やフィーリングで選んでいる部分も多いかと思います。

 しかし回が進むにつれ、バチェラーが魅力的だと感じる人物ばかりが残ります。

 それは表面的な魅力だけではなく、たくさんのデートや思い出を共有した女性を落とさなくてはならないのです。

 視聴前、バチェラーというのは女性を選び放題という印象を抱いていました。しかし実際には自分に想いを寄せる女性を落とすという酷なことをしなくてはならないのです。

 また企画上、女性を振るという行為はローズセレモニーでのみ行われなくてはいけません。

 つまり落とすことを事前に決定していたとしても、その本心を告げることは許されず、思わせぶりな態度を取らなくてはいけないのです。

 あるいは「気になっている」「まだ会いたい」と声をかけたにもかかわらず、バチェラー自身が悩んだ末に落とすという選択をするケースもあるでしょう。

 同時に気になる女性が複数いるというのは不純さを抱えながら、それでも誠実でいようとする葛藤というものはここでしか味わうことできない感情でしょう。

 そして酷な選択を迫られ、24名の女性からヒール扱いをされてしまうバチェラーにはどうも共感してしまいます。

 これらの苦悩を葛藤を踏まえ、バチェラーが一体どの女性を選ぶのかを考察をし、またなぜその女性を選んだのかを推察するのがこの番組における最大の醍醐味であるといえます。

 デートで誰を誘い、どんな言葉をかけたのか。密着しているだけあり、かなり考察のしがいのある内容となっています。時には自分の予想を覆すような展開が待っていたり、応戦した女性の行方がどうなるのかを見ていくのも非常に楽しいと思います。


最後に

 さてここまでご覧いただき、いかがだったでしょうか?

 『バチェラー』に対してプラスのイメージに繋がったり、面白さが少しでも伝われば幸いです。

 ぜひ見てみてください。

ⓒバチェラー・ジャパン

 

 

 

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