引き続き「三雲修の成長」という部分についてみていこうと思う。
今回はランク戦後半・ラウンド5の内容に触れていく。
前回の記事は↓からどうぞ。
ランク戦後半
修行を積み重ね日々成長を続けるオサムであったが、一朝一夕では実力が身につくわけでも、修行の成果が実践で披露できるほど甘くもない世界であった。
特にラウンド4で「エース以外の隊員の能力の差」を指摘され、これからのパワーアップが期待されていた。
迅の勧誘
直接的な成長とは無関係な部分であるが、ここについては触れる必要がある。
それは迅を玉狛第二に誘ったということだ。
「この実力派エリートを部隊に入れるとか……
なかなかの反則技だろ」
『ワールドトリガー』14巻 第116話「迅悠一⑨」
これまでの戦いを見る限り、オサムは確実に一歩ずつ前進している。
トリガーの基本的な扱いもできるようになっており、嵐山は一定のレベルに達していると話していた。
それでも遠征参加のためには圧倒的に時間が足りない。
技を身にしみこませるまでの経験値、実践を経て得られる対応力、そして状況を素早く理解し行動する判断力。
B級上位に追いつくために必要なものは時間がかかるものがほとんどだ。
木虎や菊地原は追いつくための時間を憂慮しており、現実的な厳しさを指摘していた。
もちろんオサムも強くなる努力は続ける予定であったことは間違いない。
ただ次の遠征に参加するということを考えたときに、より具体的な解決策を見入す必要があった。
それが今回、迅を勧誘するに至った理由だ。
あくまでオサムも強くなるという前提のもと、迅を勧誘するに至った。
戦闘能力とは直接関係ないものの、オサムが自分の戦闘能力の差をよく弁えている、自己理解の度合いが現れたシーンであった。
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