今回も引き続き、『一ノ瀬家の大罪』について見ていこうと思う。
前回第2話の記事は↓からどうぞ。
考察・レビュー
第2話に引き続き、学校での生活が描かれていた第3話。
今回は大きくいじめと友情というテーマで考察を進めていこうと思う。
間違いないいじめ
第2話の終盤で翼がいじめられている動画が映し出された。
夢かと思いたいところだが、それは間違いようのない現実。
腐った牛乳を投げかけられ、体操着にいたずらされ、掃除を押し付けられる。
終いには教科書類を川に投げ捨てられる。
このことからも記憶を失う前の翼は壮絶ないじめを日々受けていたことが確実となる。
スクールカーストとは
学校生活を営むうえで一番求められることは「いかに出る杭にならないか」である。
日本の学校は特に顕著であり、下手に目立つことがタブー視されている。
目立つというのは周り(=クラス)と比べてであり、出来すぎるのも出来なすぎるのもよろしくないのとされている。
いじめにしてもそうだ。自分より格下、味方がいないと判断されるといじめの対象になりうる。
こんなものでいじめが発生してはいけないのだが、ただいじめというのは気持ち悪い・醜いなど一方的な指標で正当性を主張する。
しかしながら学生生活におけるスクールカーストは不明確であり、変動性がある。
何かの拍子にスクールカーストが急上昇する、あるいは急下降するなんてことも全然あり得る。
だからこそいじめっ子側がその地位を保つには正当性とカリスマ性を強く維持する必要がある。
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