『宇宙よりも遠い場所』という作品をご存じでしょうか?
ニューヨークタイムズ紙の「2018年 優れたテレビ番組(THE Best TV Shows of 2018)」の海外番組部門の10作品のひとつにも選出されるなど注目されていた作品です。
こうした実績がある以上に、私はあらすじに惹かれました。
普通の女子高生が南極を目指し、旅をする。
この字面だけでもワクワクしませんか?様々な冒険をする、素敵な青春アニメに違いない。
そう思って視聴しました。
しかしながら、結果として「残念」なアニメでした。
そんな『よりもい』の各話あらすじや、考察、感想・レビューを記事としてまとめていこうと思います。
まず今回ですが、考察のために全体的なあらすじと、どのような軸をもって評価するかについてまとめていこうと思います。
あらすじ
「青春する」。そう決めてから一年。 キマリこと玉木マリはその目標を実現できないまま高校二年生をむかえてしまっていた。
ある日、キマリと同じ学校の生徒が駅で封筒を落とすところを目撃する。その中身は現金100万円。そんな大金を手にしてしまったキマリは学校で持ち主を捜索する。その持ち主は「南極」と呼ばれる少女・小淵沢報瀬(こぶちざわ シラセ)であった。彼女は3年前、南極で行方不明になった母・小渕沢貴子の遺品を見つけるため南極を目指していた。
キマリはシラセに感化されて南極に向かうことを決意する。その資金集めのためバイトを始めたキマリは、南極に興味を持ったバイト先の三宅ヒナタと3人で南極を目指す。
しかし当然ながら南極に行きチャンスというのは簡単にはやってこない。そこに南極に派遣予定の女優・白石ユヅキがやってくる。彼女やマネージャーである母と話すうち、南極に行く権利をどうにか手に入れる。
4人で目指す南極。果たしてそこに待ち受けるのは何か。友情と夢を描いた青春アニメ。
考察
さて、『宇宙よりも遠い場所』という作品について詳しく見ていこうと思います。
私自身の評価としては面白さに欠ける作品でした。その理由としては
- 作品テーマにおける「夢をひたすらに追いかける少女」と「天然ゆるふわ日常譚」の圧倒的なミスマッチ
- 主人公の4人の行動があまりに稚拙かつ無為無策
の2点に集約できると考えました。
面白さに欠ける理由をさらに深掘りしていくため、下記の評価軸に着目して考察・レビューを進めていきたいと考えています。
着目点
- 南極へ行くという壮大な夢を掲げているが、南極に行って何がしたいのか
- ただの女子高生がどのように南極行きのチケットを手に入れるのか
- 南極までの道中、南極にたどり着いてから、どんな冒険(≒苦労・挫折)が待ち受けているのか
- このドラマティックな旅の先で4人は何を手に入れるのか
目的(1)、過程(2・3)、結果(4)の4分野に分けた上で『よりもい』という作品をじっくりと見ていきたいと思います。
次回は、第1話のレビューをまとめていきますので、是非ともご覧ください。
コメント