以前、加茂憲紀や脹相がもつ”赤血操術”についての解説記事を書いたが、そこで術師と術式には因果があるのではないかという考えが浮かんだ。
今回は加茂憲紀・脹相という2人の”赤血操術”使いの人生について、術式との繋がりベースで考えてみようと思う。
加茂憲紀と”赤血操術”について
まず初めに加茂憲紀と”赤血操術”についてである。
加茂憲紀についてだが、彼は呪術界の御三家・加茂家の嫡男として生まれているが実際には側室の子供である。
”正当な血”を引き継いでいないがゆえに加茂家の内部では相当苦労したことが語られている。
さらには自分を生んだ母親が「爛れた側妻」であることから、加茂家から追い出されてしまっており恵まれた家庭とは言い難い。
そういう経緯があり、”京都姉妹校交流会”編では母親をもう一度迎え入れるために何としてでも次期当主になるという気概が見受けられた。
このように”加茂家の血筋”にかかわる部分が非常に大きい。
また加茂家の汚点である加茂憲倫と同音であることからも、血族の繋がりは切っても切れない。
そして”死滅回游”編では次期当主の座を加茂憲倫に奪われてしまってからの桜島結界で半分自暴自棄になりながらは死を覚悟した戦闘をみせるなど、当主になる覚悟がいかほどかが描かれている。
しかしながら戦闘と真希との対話を通じて、自分が何のために生まれてきたのかを振り返るきっかけとなり、家族との対話を改めて決意する。
そして加茂家にこだわり使命感に溢れる加茂憲紀が、家族のためといって”人外魔境新宿決戦”編では戦闘への不参加を表明する。
以上のように、”赤血操術”という術式に相応しいほどに”血縁”にフォーカスした人生を歩んでいる。
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