【感想/レビュー】『一ノ瀬家の大罪』【第10話考察】タイザン5

一ノ瀬家の大罪

福井県へ向かう謎

 まずは父・翔が抱えていた葛藤という部分である。

 家族が社員旅行にテンションが上がっている中、翔はいまいち乗り気ではなかった。

 そんな翔を心配し、翼は今の幸せを再認識するかのように父に言葉を投げかける。

「翔さんが、お父さんが俺のお父さんで良かった」

『一ノ瀬家の大罪』第10話「翔の消失」 作:タイザン5

 それでも浮かない表情をするが、社員旅行当日を迎える。

 日光まで2時間を予定していた道のりだが、まず翔は配ったジュースに薬を混ぜて家族を眠らせる。

 そして向かっている先は福井県であった。

 実は第1話にて記憶喪失となった事故が発生した場所も福井県であった。

 この事故発生場所については、第1話の新聞記事の端ギリギリに書かれてある。

 ↑にある第1話の考察でもしっかり触れている内容だ。

 再度話す形にはなるが、福井という土地は東京から向かうと考えると交通の便が悪い場所である。

 新幹線も通らず、車だけで行くとかなりの時間がかかる。

 実際、今回翼が目覚めたときには陽が沈んでしまっている夜道に変わっている。

 それにもかかわらずあえて福井を選んでおり2回同じ場所を選ぶということは何か理由があるはずだ

 加えて↑での第1話考察では、「GWでの長期間旅行を計画した割にはリビングが汚すぎて不自然」という考察をしている。

 それは前回の旅行(第1話での記憶喪失)も今回と同様父・翔によって強制的に福井に連れられ、故意に発生させた事故であるといえる。

 そういう意味でも「福井県」という土地に何か意味があると考えられる。

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