【感想/レビュー】『一ノ瀬家の大罪』【第11話考察】タイザン5

一ノ瀬家の大罪

翼のいじめに対する対応

 次に新しい”翔”はこの世界について精通しており、かなり多くの情報を持っている人物ということも気になる点の一つだ。

 翼のいじめが発覚するのがあまりにも早すぎる。

 新しい”翔”は教科書の落書きを見つけたことを理由に翼のいじめを疑ったとしている。

 しかし、その対応があまりにも早すぎる。教科書の落書きだけではいじめを疑うことはできても、断定することはかなり厳しいだろう。

 ただ翼の担任は「いじめられていたという事実」と語っている。

 このことからも、新しい”翔”は翼がいじめられていたという事実をもともと知っていたうえでの行動であることは間違いない。

 加えて、①主犯(に仕立て上げられた)人物が中嶋であること、②翼にとってのキーマンが中嶋であることも知っていただろうと推測できる。

 中嶋の取り巻き達が笑顔で翼と行動し、中嶋だけが一人呼び出される姿をみて、新しい”翔”は怪しくほくそ笑む。

 ここで翼と中嶋がぶつかり合うことなくいじめを解消してしまえば、残飯サッカーでみせたような仲直りルートの線は消える

 そのためにも翼が中嶋という存在を知らない登校初日にいじめを解決する必要があったのだろう。

 かつ親が介入することで、中嶋と直接的な関わりを持たせないという手法をとっている。

 かなり綿密な計画であるといえる。

 またこれまでの様子を見る限り、中嶋だけがいじめの加害者になる可能性が非常に高かった。

 取り巻き達は常に脇役に徹し、ただの傍観者であろうとしていた。

 そして実質的な実行犯はほとんど中嶋だけであった。

 新しい”翔”にとっては翼と中嶋を離縁させるちょうどいい材料であったに違いない。

 そこまで徹底する新しい”翔”が持つ本当の目的が気になるところだ。

まとめ

 新しい”翔”はどうやら一ノ瀬家が過去の記憶を取り戻すことを何としてでも防ぎたい様子。

 何故過去を知ることを妨げるのか、そして新しい”翔”は何者なのか。

 また元々の翔についても気になるところ。

 ハンバーガーショップで働いているようだが、前の世界とは職が代わったのだろうか?

 それともハンバーガーショップで働いてはいたのか。

 まだまだ明からされない謎、というより増える一方ですが、これからが楽しみですね。

 それではまた次回の記事にて。

 

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