【感想/レビュー】『一ノ瀬家の大罪』「耕三の告白」【第16話考察】タイザン5

一ノ瀬家の大罪

 今回も引き続き『一ノ瀬家の大罪』16話「耕三の告白」の考察を進めていこうと思う。

 前回15話の記事は↓からどうぞ。

考察

 浮気相手の息子を誘拐しようとしていた美奈子であったが、あえなく失敗に終わる。

 しかし、そこで翔への愛情を思い出したことで家族との仲を深める。

 そんな中、どうしても事故の真相や記憶喪失の原因を気になっていた美奈子と翔だが、美奈子は自身が綴ってきた日記の存在を思い出す。

 そこに”新しい翔”が現れて……。

美奈子の消失

 ”新しい翔”と美奈子が話す場面で終了した前回15話。

 消えたような演出がされていたが、今回の16話で美奈子が消えてしまったことが確定する

 ここでの問題点は美奈子の部屋と椅子が消えてしまっているという部分である。

 第1話の時点から『一ノ瀬家の大罪』は七つの大罪との関連性が深いという考察を続けてきた。

 その根拠として前作『タコピーの原罪』や”大罪”というワード、そして椅子が7つあるということを根拠にしていた。

 この七つの大罪との関連性を考えたとき、一ノ瀬家のそれぞれが罪を背負っていると考えるとのが筋だ。

 となると、一ノ瀬家には描かれていない7人目がいるということが問題となる。


 その七人目の考察をするにあたって、材料として用意していたのが家族写真と部屋の数であった。

 詳細は↓の記事を見ていただければと思う。

 翼が大切に撮影していた家族写真には6人しか映っていないことから、当時の一ノ瀬家には6人しかいなかった。

 また家族6人に対し個人の部屋が7つあれば、その違和感をだれか告げるだろうというメタ的目線からも一ノ瀬家には家族が6人しかいないと考えた。

 その結果、残る家族はペットではないかという考察を行っていた。

 6人家族となるから部屋が6つある家を購入したと考えていたが、実際のところ翔の実家であることが14話明かされた。

 この考察の前提として家族の人数に合わせた家を買ったという予想だったが、14話「美奈子の告白」で翔の実家であると明かされる。 

 ずっと住み続けている実家であれば7人家族が6部屋しかなかろうとあまり関係ない。

 つまり考察の根拠が薄くなったのだ。

 加えて、今回の話では美奈子が消えたことで部屋と椅子もなくなってしまった

 これはどういうことかというと、一ノ瀬家にて美奈子と同じように誰かが消えてなくなってしまっても部屋や椅子が消えてしまう可能性がある。

 つまり7人目は部屋ごと抹消された可能性も十分にあるため、部屋の数から考察することができなくなってしまった。

 加えて家族6人で映し出された写真も7人目が消されている可能性があるため、考察が一段と難しくなってしまった。

 また今回の16話で、耕三が記憶を持ち続けていたことが判明する。

 しかし耕三が持つ記憶はループ中の記憶でしかない。

 ループの原因となったであろう事故のこと、それからそれ以前の記は欠如している。

 そのため7人目の家族がいたとしても誰だったのかという部分までは覚えていないだろう。 

 今後、別の記事にて「7人目は誰か」について考えてはいこうと思う。

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