【感想/レビュー】『一ノ瀬家の大罪』【第4話考察】タイザン5

一ノ瀬家の大罪

中学時代の翼

 しかしながら、レギュラーをつかみ取った勇希に対しての対応は冷たいものだった。

「気持ち悪い。そんな昔の話覚えてないし。

お前のそういうところずっと気持ち悪かった」

『一ノ瀬家の大罪』第4話

 翼が取った冷酷な対応が原因となって、翼のいじめが開始となったと推測できる。

 ここで第2話での伏線が回収される。

 

 まずは勇希が翼に対してはなった「気持ち悪い」という発言についてである。

 第2話で翼がいじめられたことに対して、なぜいじめるのかと勇希に問いただした際、「だって気持ち悪いじゃん翼」と回答する。

 これは小学校時代から憧れの存在であった翼の受け売りであることが判明する。

 そして、第2話で語っていた「すぐ忘れるところとか」というセリフについてである。

 

 第2話での強調したこのコマ・このセリフはやはり伏線であった。

 翼が勇希との約束を「忘れた」と話すことが許すことができなかったのだ

 だからこそ、今回の記憶喪失ということもその延長にある。

友人たち

 小学生時代の翼と勇希であるが、その周りには取り巻きである七三・金髪チャラ男・ヘアバンド

 この三人は同じ小学校にもいそうな雰囲気はある

 しかしながらこの取り巻き三人衆が勇希に対して送る視線は冷たい。

 翼が初めて勇希に話しかけたとき、3人は「なんでこんな奴に話しかけているのか」という表情をみせる。

 

 特に七三は勇希に対して厳しく、南小FCに加入する際にはこいつを?という訝しげな目で翼を見ている

 この同級生たちとの関係性は複雑で歪んでいるように見える。

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