【感想/レビュー】『一ノ瀬家の大罪』【第4話考察】タイザン5

一ノ瀬家の大罪

 サッカーを辞めた原因

 翼が何故サッカーを辞めたのかという部分は、『一ノ瀬家の大罪』における重要なポイントである。

 何度も語るようにサッカーが大好きで、エースナンバーを背負い、MVPで取材をされるだけの選手である。

 それらを捨ててまで辞めなくてはいけない理由があるのだ

 第3話までの様子を見る限りでは、中学校のクラスメイトによる過度ないじめが原因で翼が精神的に病んでしまったのだと見て取れた。

 自室の「死」という文字もいじめに耐えられないからであると。

 しかし、根本というのはどうやら別にあると考えられる。

 勇希の気持ちが伝わるといい、ずっと仲良くしてきた親友の「レギュラーになった」という報告を正面から受け取れないくらいには翼はすでに荒んでいた。

 それはやはり勇希の父が語った「家庭の事情」に原因があることは間違いないだろう。

 この部分に今度は着目したうえで物語を楽しみたい。

まとめ

 翼と勇希の過去が明らかになった一方で、翼の心が荒んだ原因はいじめではなく過程にあることが明らかになった第4話。

 二転三転と読書を裏切ることが得意なタイザン5氏にはこれからも期待していきたいところである。

 次回の記事は↓からどうぞ。

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