魔虚羅の存在を知っているということ
ただ五条側のアドバンテージとして魔虚羅の存在を知っているということが挙げられる。
それも大まかな存在というだけではなく、魔虚羅の特性として”適応できる能力”があることまでも知っていた。
御三家の一角である五条家の資料であったり、慶長に行われた五条家と禪院家による御前試合の記録が残っていると推測できる。
つまり、魔虚羅が”適応できる能力”を知っているだけではなく、それだけでは五条は自分自身がが敗北する可能性までを考えていると思うのだ。
伏黒恵が語ったように、御前試合では魔虚羅の複数調伏を利用した線は十分考えられる。
その場合、自分と同じ無下限呪術・六眼持ちの先祖が敗れているのだから、魔虚羅相手に相伝の”無量空処”や”蒼”、”赫”、”茈”が通用しなかったということもありえるだろう。
魔虚羅単体へのダメージ換算で倒せたとしても、相手術師との戦闘中に魔虚羅を一撃必殺で倒そうとするのは至難の業であろう。
そうこうしているうちに適応されてしまう可能性も大いにありえる。
そうしたことを考慮して五条悟は完全初見となる技や策をいくつか用意しているのではないかと思うのだ。
魔虚羅対策① 新技
五条先生はこれまで新たな技をみせていない。
これまで見せている”蒼”や”赫”、”茈”で倒せない敵がいなかったため不要といえば不要である。
ただ作中で数々の凄さを披露する才覚の持ち主だ。
オリジナルの技をいくつか生み出していてもおかしくはないだろう。
隠し技として、術式の拡張をおこなった五条悟オリジナルの「極ノ番」が描かれてもいいのではないかと思うのだ。
そうした完全初見の技も見られるのではないかと踏んでいる。
魔虚羅対策② 天逆鉾
可能性が高い次点としては、天逆鉾の存在である。
これは「懐玉・玉折」編にて登場した禪院甚爾が持っていた特級呪具である。
発動中の能力の強制解除というチート級の能力をもつため、無下限呪術を身にまとっている五条悟にとっては厄介な代物。
天元の口からは海外に封印されているか破壊されていると述べられている。
個人的な読みではあるが、こいつが再登場する可能性は大いにあると考える。
まずこの五条と宿儺の戦いが慶長に行われた御前試合の再現となっているということ。
そして五条は禪院甚爾に天逆鉾でされたことのやり返しを息子・恵に行うことで、こちらもオマージュになるだろう。
2つ目に五条が獄門彊から復活した際に、宿儺と戦う前に準備しておきたいことがあると話している。
このうちの一つはおそらく呪術総監部の壊滅だったと思うが、海外での天逆鉾回収というのも目的にあったのではないかと考える。
式神が持つ能力は術式であると公式ファンブックで明言されているため、魔虚羅に対しては天逆鉾も有効であると考えられる。
最後にメタ的な読みにはなってしまうが、芥見先生は一度出した設定は丁寧に活かすという特徴がある。
最近では”落花の情”であったり、”無量空処”は五条に触れていれば問題ないこと、領域は内側からの耐性は強いが外側からの攻撃に齢などだ。
これまで出てきた設定をふんだんに使っているので、天逆鉾という重要アイテムが再登場する可能性は大いに考えられる。
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