巷で話題となっているジャンププラスで短期連載中の漫画、『タコピーの原罪』。
これから数回に分けて『タコピーの原罪』という作品を深掘りしていきたいと思います。
まず第1回は「なぜ『タコピーの原罪』は人気なのか」と題して、考察をしていきます。
『タコピーの原罪』はなぜ人気なのか
はじめに、『タコピーの原罪』はなぜ人気となっているのか。
それは残酷なまでに洗礼されているリアリティーさであると考えます。
『タコピーの原罪』の舞台となっている場所である小学校は非常に混沌とした場所であります。
中学校は思春期という多感な時期ではありながらも、一人の人間として自立を始める年齢になります。また部活動などを通し、様々な人間と関わる機会も次第と増えていきます。
それが中学校を卒業すると義務教育は終了となり、就職するにしろ進学するにしろそれぞれが別の道を歩みだします。すなわち、自分の性質と近しいコミュニティに参加し、グループを形成するようになります。
一方で小学校というものは非常に閉鎖的な空間になっています。それはまず社会と異なり転職・転勤など環境を変えることができず、6年という長期間をほとんど変わらないメンツと過ごさなくてはならないためです。
そして上記の環境を変えられないということを含め、広義に親の影響力が非常に大きいという最大の問題を抱えているという点です。
コメント