魔虚羅による無量空処の対応
今回着目したい点は本誌第229話にて、五条悟との戦闘において初登場にもかかわらず”無量空処”にはすでに適応していたということだ。
今回はその一連の流れについて考察していこうと思う。
対万戦を踏まえて
魔虚羅の戦闘について語るために欠かせないのが万との戦闘である。
調伏した魔虚羅が初登場するのがこのシーンである。
この万との戦闘において中盤より宿儺は法陣を頭上に浮かべながら戦闘を行う。
法陣は完全な循環と調和を意味するもので、この法陣の回転が適応したという合図になる。
ただこの時は法陣のみが頭上に浮かんでおり、魔虚羅本体は登場していない。
このことから法陣さえ顕現していれば魔虚羅は事象への適応が可能であるということだ。
そのうえで「布瑠部由良由良」と唱えることで魔虚羅を召喚している。
”法陣さえ顕現していれば魔虚羅は事象への適応が可能である”という部分についてもう少し深堀りしよう。
このとき万は領域展開”三重疾苦”を行い、宿儺を領域内に閉じ込めた。
対して宿儺は領域を展開しない。簡易領域や”落花の情”すら行わなかった。
代わりに宿儺の頭上にある法陣はガチンッと音を立て、回転している。
つまり何らかの適応が行われたと判断できる。
その直後、魔虚羅が召喚されて万の領域を砕くに至る。
このことから宿儺が領域内に持ち込んだ法陣によって、魔虚羅は領域への適応を済ませたと考えられる。
魔虚羅が行った領域への対応というのが、「領域展開は外側からの攻撃に弱い」という弱点を突くものであった。
そのため故意かは不明であるが魔虚羅は領域の外から現れる。
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