【呪術廻戦考察】『夏油が感じてしまった才能の差』【懐玉・玉折編】

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五条・甚爾と比べた夏油

 ではここに夏油傑を登場させてみよう。

 夏油は優れた才能を持っていた。のちに日本に4人しかいない特級というクラスを与えられるほどには呪術界のトップに君臨できるポテンシャルを持っていた。

 そのため決して才能がないということはなく、むしろかなり優秀といって差し支えないだろう。

 問題となるのは、夏油の近くにいた人物である。

 先に述べた五条や甚爾というのは、良くも悪くも呪術界に選ばれた才能の持ち主であった。

 突出した才能を目の前にした夏油は折れてしまったのだ。

 才能という生まれながらにして持つべき能力が自分には足りないことに。

 そして自分は呪術界の主役にはなれず、五条悟こそが主役であり最強なのだと気づいてしまったのである。

 その後の夏油は呪術界の在り方を探していたが、自分に務まる役割を探していたようにも思える。

 五条悟のように呪術界の神に愛されず、禪院甚爾のように神から見放されることもなかった夏油。

 しかし宗教法人のトップに立つことで神に近づこうとした、というのはいかにもな皮肉である。

 その時の夏油の心情については別の記事で取り上げているのでこちらも参照いただきたい。

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