オガミ婆と降霊術
今回、私が注目する点はオガミ婆という存在である。
渋谷事変の序盤~中盤に登場した人物であり、呪詛師と組んで帳を管理していた。
2級術師の猪野琢真と戦うが禪院甚爾の肉体を憑依したオガミ婆の孫に完敗し、敗北した末にビルから転落してしまう。
(孫の意識があったとはいえ、禪院甚爾相手に生き延びた猪野は評価すべきところかもしれない)
猪野との戦闘が終わった際、禪院甚爾の体を宿した孫に命令するも言うことを聞かない。
孫の意識はすでになく、主導権は禪院甚爾が握っていたのである。
その際のやりとりが下記となる。
「どういうことだ…儂はまだ”肉体の情報”しか降ろしておらん‼」
「降ろす…?あぁそういう…」
(そう。不測の事態を未然に防ぐため”魂の情報”は降ろさんと決めている‼)
『呪術廻戦』12巻 第98話「渋谷事変⑯」
オガミ婆は降霊術という術式として、任意の誰かに憑依させることが可能になる。
今回は肉弾戦に圧倒的に優れる禪院甚爾の肉体を降ろしていた。
しかし行動を管理したいという思いから降ろす情報は肉体に留めており、魂の情報は降ろさずにいた。
ただし禪院甚爾という呪力を持たないイレギュラーと禪院甚爾が素で持つ強靭さによって、オガミ婆が制限したはずの魂まで禪院甚爾は宿してしまうのであった。
コメント