【呪術廻戦考察】『五条vs禪院甚爾と領域展開』【本誌ネタバレあり】

　懐玉・玉折編における禪院甚爾との戦闘では、反転術式を覚えることで窮地を脱することができた五条悟。

　このとき五条はその当時に領域展開を使えなかったのか、あえて領域展開を使わなかったのか。

　このあたりの考察をしていこうと思う。

五条 vs 禪院甚爾の振り返り

　五条悟と禪院甚爾がはじめて戦闘したのは、天内理子を無事に高専の結界内に連れてきてからである。

　懸賞金が欠けられ、黒井も誘拐されるというピンチを乗り越えたが、その間の2日は常に術式を解かずにいた五条は完全に憔悴していた。

　懸賞金の制限時間に到達し、高専の結界内という安全領域まで辿り着いた五条は完全に安心しきって術式を解除する。

　しかしそこまでが禪院甚爾の狙いであり、腹部を思いっきり刺されてしまう。

　その後の駆け引きや天与呪縛のフィジカルギフテッドに凌駕された五条悟は敗北を喫し、死の淵まで立たされる。

　しかし死を目前にした五条は覚醒、ついに反転術式を身に付ける。

　再戦として甚爾の元を訪れた五条は、順転と反転を組み合わせた五条家秘伝の奥義「虚式・茈」を繰り出すことで勝利する。

　ここで注目したい点は、五条が「虚式・茈」という技を選んだということだ。

　すなわち領域展開をそもそも会得しておらず使えなかったのか、それともあえて領域展開を行わなかったのだろうか。