【呪術廻戦考察】五条悟と禪院真希の関係性について

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五条と真希

 五条は禪院家の落ちこぼれとして描かれている真希をかなり高く評価しているというところに着目したい。

 そんな姿が見受けられるエピソードがいくつかある。

 まず注目したい箇所は第0巻より、乙骨との初任務のことだ。

 呪術の実習ということでペアを組むが、五条が指定した乙骨の相手は狗巻棘でもパンダでもなく禪院真希なのである

 この時点で狗巻棘は2級であったし、0巻時点でのパンダの等級は不明だが2年時に行われた京都姉妹校交流会では準2級にある。

 比べて真希はこの時点でも、2年時点でも4級。

 4級というのは実績がない人物が高専に入学したときに与えられる等級であることから、真希は入学以来の等級は変わっていないといえる。

 さて五条が近くにいるとはいえ帳を降ろして外で待機していたことを考えると、呪術をろくに扱えない一般人たる乙骨をいきなり現場に行かせるとなれば信頼できる人物に任せるほうがベターであろう

 さらには乙骨は特級過呪怨霊・折本里香の扱いもままならず、下手をすればペアを組んだ相手が命の危険にさらされる可能性だってある

 特級と対峙しても自分の身を守れるだけの実力を持っているものが適任というわけだ。 

 等級という呪術高専や呪術総監部が使用する指標だけで考えると、狗巻棘やパンダに乙骨のペアを任せるほうが望ましいだろう。

 狗巻棘が呪言使いであり、乙骨が呪言に巻き込まれる危険性やコミュニケーションの取り方の難しさを考慮したとしてもパンダを同行させるほうがより安全で問題が起きないハズなのだ。


 それでも乙骨のバディとして五条が指名したのは真希であった。

 つまりは等級では測ることができない彼女の実力を評価していたからであろう。

 禪院家から出るという選択を行った真希は当主であった直毘人からの洗礼を受け、昇級を認められていなかった。

 昇級ができないということは実力を評価されるような難しい任務にも参加できないということでもあり、結果で実力を評価するというのも難しいことだと考えられる。

 任務以外の指標として挙げられるのは京都校との交流会であるが、乙骨入学時には未開催であるし、通常は1年生は参加しないことが述べられている。

 (虎杖らが参加したのは秤・星・乙骨がいない数合わせの意味合いが強い)

 つまり真希を推し量る指標として等級や任務の結果で判断した可能性は低いと考えられる。

 となると五条は何を見て真希の実力、棘やパンダ以上に乙骨を任せられると判断したのかというと普段の授業を踏まえてであろう。

 いつもの真希のようすをみて、初実習でも乙骨を任せられると実力を評価したのである。

 そういう意味では非常に教師らしい振る舞いをとっており、きちんと自分の目で確かめたうえで実力を評価している姿にも好感を持てる。

 これまでの固定概念に縛られない、また呪術界を本当の意味で変えようとしてくれているのだと感じる。

 

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