さて、今回は「虎杖の生死は伏黒が握っているかもしれない」と題して呪術廻戦の考察をしていく。
虎杖の生死について
まずもって、虎杖悠仁はなぜ生きているのかという点についてだ。
別記事にて取り上げているように両面宿儺は呪術界においてトップクラスの危険度を誇る。
そんな宿儺を制御できない可能性がわずかでもあると考えた時点で、虎杖も宿儺と同様に危険な存在として扱われる。
事実、(おそらく呪術総監部によって)秘匿死刑が決定されている。
しかしその死刑を免れた理由として考えられるのは下記の4つである。
- 突出した危険度を誇る宿儺を抹消できる可能性がある
- それを現代最強の呪術師・五条悟が支援している
- 人手不足の呪術界における貴重な戦力になり得る
- 愛すべき仲間がいる
以上の理由があったため虎杖は死刑を免れたと考えることができる。
しかし「宿儺の器」を生かしておくというリスクの高さを懸念した保守派からは命を狙われる。
等級に見合わない任務を仕組まれ、京都姉妹校交流戦では上からの指示のもと暗殺されかける。
それでも虎杖は自分の存在意義をアピールしようと努めていた。
ただその努力も虚しく、渋谷事変で一時的に宿儺に体を乗っ取られ甚大な被害を及ぼす。
この大量殺人を経て、呪術総監部から執行猶予を取り消され、死刑の執行が宣告される。
宿儺の存在を抹消できるというのは呪術総監部にとっても大きなメリットであったことは間違いない。
ただそれは宿儺の力を制御できるかどうかというリスクマネジメントがかなりの重要度を占める。
その問題は渋谷事変にて五条が封印されたことで状況が一変した。
かねてより危険視されてはいたが特級を軽く凌駕するだけの力量を持ち、一般市民を平気で殺すだけの残虐性を持つことがわかった以上、五条悟の封印=宿儺の制御ができない際のリスクが格段に跳ね上がる。
また虎杖の死刑回避には、五条が「最強」であることを背景に無理を通していた部分があるため、封印された現在ではその無理が通らなくなってしまった。
さらに危険度が如実に明らかになったという部分も大きいだろう。
これまでは確かに宿儺の「呪いの王」として危険性は語られてはきた。しかしながらあくまで歴史上の伝説であり、呪胎戴天編にて戦闘はするも実被害という観点で話すとほとんどなかったといってもいいだろう。
ただ先ほども述べたように渋谷事変にて特級相手に格の違いを見せつけ、残忍で危険な人物であることが「記録」として人々の胸に刻まれたのだ。
そうした事実を踏まえ呪術総監部の視点で考えると、「人手不足の呪術界の貴重な戦力」「宿儺を抹消できる今後の安全性」<「排除することで得られる日本の秩序維持と安寧」となる。
つまり呪術総監部や高専といった公的な立場・第三者の視点で考えると、虎杖悠仁という存在は極めて危険な人物であり、今すぐにでも排除したい対象であることは明らかだ。
しかしながら虎杖は生きている。
それはなぜか?
公的な理由を差し置き、周りの人物が「完全な私的な理由」で助けようとしているからである。
その中でも実力や関係性を考慮すると伏黒恵と乙骨憂太の2名がカギを握ると考えられる。
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