【呪術廻戦考察】高専・宿儺戦の戦術・戦略に関する評価【最新話ネタバレあり】

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 インターネット上では『呪術廻戦』最終章における評価は2分化しつつある。

 最終章である宿儺戦がつまらないという批判が多いことが原因である。

 今回は高専側が用意していた宿儺戦の施策について考察していこうと思う。

宿儺の実力

 宿儺戦における一番の問題点は宿儺の実力を推し量る物差しがないということである。

「アンタらがしょーもない地位や伝統のために塞き止めていた力の波が

 もうどうしようもなく大きくなって押し寄せてんだよ。

 これからの世代は『特級』なんて物差しじゃ測れない。

『呪術廻戦』3巻 第18話「底辺」

 上記は五条悟の発言であり、保守派である楽巌寺学長を牽制する意図で放ったひとことであった。

 ただこれは宿儺に対しても当てはまる言葉といえる。

 それまでの高専は術師と呪霊を実力からクラス分けを行い、クラスに応じて任務を選定していた。

 しかし本編開始あたり、五条が疑問を呈するほどに特級呪霊がわんさかと登場する。 

 ただ特級といえど漏湖・陀艮・花御の間での実力差はあれど、特級という枠組みで収まる程度であった。

 一方で宿儺の実力は「特級」という指標で表すことが難しい。

 史上最強という名に相応しいように指2本の時点で特級呪霊を瞬殺し、渋谷でも漏湖相手に圧勝する。

 完全体でないながらに苦戦する様子もないことから五条悟と同レベルの可能性どころか、五条悟の数倍実力が上という可能性もある。

 そうした宿儺を測る指標がなく、どれだけの戦力が必要なのかが全くもって不透明であるのだ。

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