誰が愛を教えるのか
ここからは私の想像だが羂索の提案は、日本国民を彼岸に渡すことによって誕生する最大級の呪霊によって愛を教えてもらうことだと考える。
つまり羂索は死滅回遊終了のため術師抹殺を求め、代わりに宿儺は最大級の呪霊を生み出すということを縛りとして設定したのではないだろうか。
根拠としては3つある。
ひとつは死滅回遊との親和性である。
ここから羂索は死滅回遊の終了に向け動かなくてはならない。
しかし死滅回遊終了の条件として夏油傑(≒羂索)、伏黒恵(≒宿儺)以外の抹消を提示している。
「更に総則追加。夏油傑・伏黒恵を除く全泳者の死亡をもって死滅回遊を終了する」
『呪術廻戦』第220話 「自浄自縛」
しかしこれは大変なことだ。いくら呪霊操術を扱え、特級術師・九十九に勝てたとしてかなりの数の術師がおり、羂索一人では難しいだろう。
だからこそ、羂索は宿儺に対し死滅回遊終了の協力を縛りとして求めたと考えられる。
2つ目に確度という意味合いだ。
羂索が提案できる確度が高い行為という意味で考えると、死滅回遊関連のものが考えられる。
例えば「死滅回遊終了に協力することを条件に最大級の呪霊を生み出す」という条件であった場合を考える。
死滅回遊終了というところまで進んでいたのだとしたら、各結界の呪力が満たされているということとイコールである。
つまり死滅回遊終了さえしてしまえば、最大級の呪霊誕生と繋がる。
確度という意味でも達成できるだろう。
3つ目は万の発言である。
「絶対的な強者、それゆえの孤独」と述べている。
この発言の裏を返せば宿儺と対等の存在がいれば孤独ではなくなるということだ。
つまり宿儺が求めているのは自分と対等に強い存在である。
それはまさに最大級の呪霊が当てはまるだろう。
なおかつ、これはある程度の人口がいないとできないものであり、つまりは平安時代にはできないだろう。
宿儺にとって受肉する必要があったということでもある。
愛の定義というものは広いので、宿儺自身は我々が考える恋愛とは違った”愛”を求めている可能性は高い。
戦闘狂だからこそ、宿儺は戦うことの愛を求めているのではないかなと思うだ。
羂索は知的好奇心を満たすために呪霊を生み出す、宿儺は“愛”を知るために呪霊を生み出すことに協力する。
そのためにも死滅回遊を終了させるというのが現在の目的であると考える。
突拍子もない考察かもしれませんが、こういう説があると楽しんでいただければ幸いです。
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