【呪術廻戦考察】『死滅回游というシステムについての解説』【最新話ネタバレあり】

　　羂索の目的もほとんど果たされ、「死滅回游」も役割を終わりつつある。

　　終焉を迎えるという段階であるが、かなり複雑なシステムであった。

　特に序盤はルールや目的がどうもはっきりとしなかった部分があり、なあなあで読み進めていった読者も多いのではないだろうか？

　そこで今回は死滅回游というシステムについて振り返っていく。

　ここまで6000字程度にまとめてはいるが、かなり複雑なシステムであり、いろいろ触れたいこともあるが、まずは第一弾として死滅回游というものの意義やルールについて解説していこうと思う。

　前回の記事は↓から。

死滅回游の目的

　まずは死滅回游という行為の目的である。

　結論、羂索は日本国民と天元の同化により「一億人の呪力を孕んだ呪霊」を生み出そうとしていた。

　詳しくは後述するが、「一億人の呪霊を孕んだ呪霊」を産み出すために死滅回游というのはかなり複雑で時間と労力がかかる舞台装置を用意する必要があった。

　羂索を突き動かした感情は知的好奇心であった。

「オマエは何がしたい」

「今の話を理解できなかったってことかな？」

「違う。それを成してオマエは何を得る？

　何がオマエを突き動かすかと聞いているんだ」

「面白いと思ったから」
『呪術廻戦』第202話「血と油」

　この知識欲を満たすためだけにに羂索は膨大な準備を重ねているという執念深さにかなりの異常さを感じる。

　それでは羂索が用意した「死滅回游」という仕組みやルールについて振り返っていこうと思う。