シラセ母と吟隊長
ただやはり気になるところはありました。
まずは吟隊長と女性隊員・前川かなえとのやりとりからです。
合宿初日の夜、吟隊長と前川隊長は二人きりで話す場面。
「わざとこうしたの?」
同級生かつ同じ南極隊員であった貴子の娘・シラセが南極観測隊員として参加することに吟隊長は驚き質問をします。偶然にしては出来すぎている、前川隊員の策略なのではと疑っているようでした。
「ううん。私は何もしてない。本当にあの子が頑張ってここまで来たの」
この表現、無理があるようにしか思えないんですよね。だいぶ強引に話を持っていこうとしすぎというか。
確かにシラセは高校生ながら100万円を貯める、前川隊員にアタックを繰り返すなど努力は積んでいました。しかし結局のところ100万円が活かされることも、前川隊員へのアタックが功を奏したことはなく、白石ユヅキという芸能人のおこぼれを預かったにすぎません。
シラセの努力は認められるのですが、シラセが「本当に頑張った」』=「南極行きが決まった」という因果は成立しないでしょう。
大げさすぎるシラセの努力アピールであり、過度な演出だと感じてしまいました。
「彼女の熱量が運命に味方した」ぐらいの表現がちょうどよかったのかなと思います。
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